2009年9月18日金曜日

ケーススタディー(鳩山由起夫)

先々週のケーススタディー。既に首相になってしまいました。
政治に興味が全くなかったのに、この1年で随分変わった。考えられる範囲内で纏めてみた。

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【課題】
あなたが民主党の鳩山由起夫党首とすれば、首相になった最初の100日間で何をするか?

【回答】
民主党政権を継続させ、100日後に政権崩壊しないように以下を中心に進める。

①党内の統制を行う。
主にメディアに露出する民主党の幹部(小沢、岡田、管)と再度意思統一を行い、各々の考えを発言しないよう、民主党としての考えを発言するように協力を仰ぐ。
(まとまりのある政党という印象を国民に印象付けることが狙い)

②所信表明時に民主党の方向性や考え方を述べる。
選挙前の公約は様々あるが、財源の問題を考えると全て実行することは困難であると考えられる。故に、必要以上に具体的な公約の実行等を述べるのでなく、政権交代のテーマであった税金の無駄遣いをせずに政策を行うといった趣旨を述べる。
夢を述べる必要はあるが、間違っても、安部元総理が発言した「美しい国」と言った分かりにくい奇抜と考えられる内容は言わない。後々突っ込まれて政権崩壊に繋がる可能性がある。
(「我々は、従来とは異なり、皆様から預かっている税金を使って、国民の皆様の生活と、国家の成長させることが役割である。」と言ったような言い回し。)

③公約を実行する
全ては不可能であるが、国民が目に見える形で分かる公約内容を実行する。
財源が政権を取らないと何とも言えないが、たとえば、高速道路の無料化などを進める。
その他の公約内容に関しては、クリントン大統領に習い、「政権を取ってみないと分からないことが多かった。実現可能かどうかは再度検討する。我々はあくまで皆様から預かっている税金を効果的に運用し、生活を高める、国を成長させることが役割である。」といった趣旨を時期を見て発言し、お茶を濁す。

④外交からの信頼を得る。
米国から不信感が出ている可能性があるが、しっかりと話し合い「winwinになるように助け合いたい」という内容を伝える。普天間基地に関しても、移動させるだけでは解決しないと考えられる為、基地の存在の必要性を考えなおし、米国と交渉する。

ロシアとの北方領土問題に関しては、前政権のミスを素直に謝る。ただしそれに付け込まれないように、「○○の件に関しては…」と限定的に謝り、友好関係を築けるよう進める。

⑤脱官僚政治へ
国家戦略局の具体的な役割を示して、管直人を中心として実行する。
この際も、「国民の皆様の税金を~」の内容を伝え、趣旨を国民に理解してもらう。


小沢氏の献金問題などの黒い部分はあるが、最初の100日間は国内外のいらぬ雑音をかき消し、国民の心を掴むように取り組んでいく。
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【大前解説】
私だったら以下をやる。
・まずロシアに行く。真っ先に友好関係を築くべき相手である。
・高速道路は無料化ではなく、あくまでプレート課税方式。現役世代で借金を払い終え将来に先延ばしにしない。試算では10年程度で払い終えられる。
・国家戦略力には民間を起用させる。具体的にはサッチャー革命が参考になる。
*サッチャー政権時代は、各コンサルタント会社(マッキンゼーとか)にの有能な若手を2年間程度無償で貸すように指示した。集まった若手コンサルタントグループが知恵を出し合って国家戦略を立て、サッチャーも週に1度はそのグループを共に過ごし、意思疎通を図り、戦略の理解を深めていた。
・国民新党、社民とは連立しない(参議院の過半数は気にしない)。社民は足を引っ張られる可能性がある。
・小沢さんは選挙に関しては天才だから、選挙対策の指揮をしてもらう。
など

【反省・他】
・何分、政治について考えたこともなかったので考えたことに意味があったと思う。
・ロシアを大切にするという結果は一緒だったけど、プロセスや意味合いが月とすっぽん。
・サッチャー政権を参考に有能な若手コンサルタントに国家戦略を考えさせるのはかなりありだと目から鱗。

引き続き鳩山政権がどうなるのか注目だ。

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