2009年12月26日土曜日

Go to Singapore!

ただ今、ANAのラウンジです。
これから恋する日本代表の門出を祝してSingaporeに行って、ついでにIndonesiaにも世界遺産を見学に行ってきま~す。

ANAの成田ラウンジはとてもきれいでした。
JALみたいにカレーはないけど申し分ないかな。


では。

ビール飲み過ぎて酔っ払い・・・

2009年12月15日火曜日

ケーススタディー(池田大作)

ちょっと更新を怠けていましたケーススタディー(これは先々週のもの)。
今回のお題を見て「は?」と思った。「あなたか創価学会の池田大作とすれば~」。。
創価学会って経営とかMBAとか何か関係あるの?みたいな印象だったし、中には学会とか新興宗教とかを嫌う人もいるだろうと思った。案の定、お題がお題なだけに少し参加者が少なかった印象。

大前プランは、宗教法人という柵を全て取っ払った案であったのでロジカルに考えるとはそういうことなのか…とかなり感激した。ひとつ加えると民主党の小沢さんのことをあそこまで詳しく知っている人はいないから大前研一ならではの案なのかなとも思う。差し引いてもロジカルさにはビックリ。

---quote---
【課題】
あなたが創価学会の池田大作会長とすれば、避けることのできない後継問題をどのように行うか?

【回答】
①3年で引退することを表明して自分が去った後の創価学会反映への思いを会員に対して演説し、後継者は学会全体の問題との共通意識を持たせる。

「創価学会を広めるために生涯を捧げ、皆の協力のお陰で多くの人達に知れ渡ることとなった。これからより良く創価学会が反映する為にもう一度、創価学会の教えを守っていって欲しい。是非、会長中心に創価学会を支えて欲しい。」

②池田大作の演説や活動などをたくさんの映像として記録する。

③池田家は創価学会の会長を含めた幹部等々からすべて退き、表舞台から身を引く(一切メディアにも出ない)。

④名誉会長職を廃止して、現会長中心に組織を運営させ、学会の危機に直面したら残しておいた映像を利用して求心力を高めるように指導する。

【回答】
創価学会は現在会長は6代目の原田稔であるが、1~3代目の会長が高く祀りあげられ取り分け3代目の池田大作のカリスマ性は高く、会長職から名誉会長とポストを変えながら事実上ここ50年間創価学会のトップに君臨し続けている。
会員数も新興宗教団体の中では最も多く、家族が会員である場合は子供も自然と会員になっており、その多くの会員が宗教としての認識はあまりないように見え、上層部の分裂等々がなければ今後も安定した会員を確保出来、学会の反映は継続出来るように考えられる。

一方、世間からは創価学会は、“池田教”を揶揄されるくらいのカリスマ性であり、会員には賛否両論あるだろうが、後継者の育成等を特にしておらず、独自のカリスマ性を利用して創価学会の国際的な発展にも務めてきた。
会長~名誉会長として自分やるべき事はほぼ終了しているように思われる。

今後、避けることの出来ない後継問題としては、池田大作と同等以上のカリスマ性を持っているものはいないと言われているが、仮に池田大作が没後の創価学会はどの人物が台頭するかは未知数であると考えられる。
よって、今後の安定した創価学会の繁栄の為、また池田家の安定の為、上記に記した通りに進めて、徐々に池田色を薄めて、本来あるべき“教え”を中心に置く組織形態・組織風土にしていきたいと考える。

【参考】
http://www.sokanet.jp/sg/FWIM/sn/soka-info/information/outline.html
---unquote---
【大前解説】
*今回は創価学会の池田大作!頭の体操、普段使わないところを使いましょう!

●まず池田大作は天才事業家。戦後の天才経営者は松下幸之助か池田大作か、と言えるくらい天才的。
●公明党の人達も何を行っても敵わないと言って尊敬している。

●宗教においては、キリスト教もイスラム教も仏教も色々な派閥に分裂している。
●創価学会は現世に利益を還元する組織システム。
→通常の宗教は死んだ後幸せになれるので楽(キリスト教しかり)。なので創価学会は珍しいスタイル。
●このシステムを成立させているのが創価学会であり、池田大作の手腕によるもの。
●具体的には、都営住宅(土地)を公明党が持っている(富山ハイツとか)ので創価学会の人はそこに入れる人が多い。(これが現世の利益)
→もともと創価学会は田舎の人が都心に出てきた時の助け舟だったので、都心に来た時の住宅確保をしていた。
●纏めると学会は土地を保有し、信仰者には土地を与え現世利益を還元している。これは天才が作り出したビジネスモデル。
●しかし、現在は公明党が大敗してピンチになっており、かつ、池田大作でないとこのビジネスモデルは回せない。結果として会員の脱退に繋がってしまう。

よって
●公明党を解党して、民主党に潜り込む(考えがちかい)。
→欲しいのは議会における学会員への福祉。だから民主に入り込んでやればよい。
→小沢さんの性格からすると、自公連立をしていたとしても公明党が入れてくれと言ったら喜んで入れてくれる。これによって亀と福島を切れる。あの人は自分にメリットがあると思うと急に仲良くなる。
→アメリカでは、キリスト教の人は共和党に入り込んでやっている。
●これで学会の利権だけは守れる。これで行ける!
●蛇足だが、池田大作もノーベル平和賞が欲しい。難しいかもしれないが。
そして、
●創価学会は資産管理団体(お金)になり、池田教なんだから子孫がこれを受け継ぐ。
→ちなみにドイツはカトリック教会が国土の33%持っている。
→ちなみにイギリスも英国女王がトップとなって資産を持っている
●いわゆる宗教活動は出来る人がやれば良い。これが本当に大切ではない。資産管理という真の目的の為にやっていく。
●世襲制にしてお金と組織の方は池田家に引き継がせる。

【反省】
宗教法人ということで「教え」は何か?とかそういう部分をどうするか?学会を存続させるには…という視点であったけど、本当の学会の目的は何か?という点は全く突き止められず、クラスメイトも誰もこのことに気づいていなかった。
ロジックで考えると、「教え」というソフトな部分には触れずに問題を解決出来るんだと感じた。
実際に池田大作でないし創価学会の中身は知らないけれど、頭の体操にはかなり良かった。

高感度ランキングでいつも上位のマチャミも創価学会員だったのね。なんでも学会員の組織票があるから毎回上位に入れるとか…。芸能界とも繋がっている団体ということでした。

2009年12月12日土曜日

大前研一のありがたい言葉 その3

日本の税制とか、海外へ行くべきかなどについて同じ28歳のクラスの方が質問をした際の大前さんのコメントを見て笑ってしまった。

---quote---
>私は20代ですが、私が定年を迎えるまでに、必ず日本政府は国債をデフォルトして、世界的に大変な事が2020年代半ばには一度起こるのではないかと不安で仕方ありません。



>起こるので、安心して準備して。
>準備して安心して。
>どちらでもよい。
---unquote---


準備します。いやしてます。もっとします。

2009年12月2日水曜日

大前研一のありがたい言葉 その2

まだまだ続いた「イノベーション」のQ&A。これで前半が終わりで、残りは実践編に移る。
発想法についての解説を含めて、またありがたい言葉を頂戴した。
1時間にわたって、詳細な解説と共にパワーをもらったので、少し量が多い。



●引き算も割り算も出来ないのか?「限界利益-固定費=利益」なんだから、固定費の有効活用を考えるだけで、企業の収益を改善させることも出来る。経営に難しい計算式はいらない。

●発想法は必要十分条件ではない。

●良いアイデアがあっても、ニーズ・市場性・採算性等があるかは別問題。リアルな発想でないと商売できない。

●海外で成功したものを日本に持ち込んでやるのは、発想ではなくて単なるパクリ。

●これから起こり得る兆しを捉えて、浮かんだ風景を元に事業計画を立てるてみる。この時、自分で事業を作る意思がないと本当に成功するものは生まれない。

⇒例えば良い例は南場智子のDeNAだ。携帯にカメラが搭載されて、だんだんその画質が良くなっていくのを察知して“モバオク”を作った。携帯を利用して圧倒的だったyahooオークションをあっという間に抜いてしまった。

●“Interpolation”という発想は、大きな枠の中にあるスウィートスポットを見つけるということ。両端ではなく間に結構ある。誰かが定義をし始めたらチャンス。ただ、何でもかんでも会議の時に2つの案の間をとるやつがいるけど、そんなツマンナイやつにはなるな。

●自分の立場だけで考えると、そこには「思いこみ」と「クセ」がある。だから、毎週「私が○○だったら…」を他人の立場で考えるトレーニングをしている。他人の立場で考えるのは、気楽だし、普段使わない脳の違う部分を使うことことが出来る。だから数をこなして頭を柔軟にすること。私は35年間続けている。

●要するになんなのか?と考えることは大切だけど、ここで終わったら単なる評論家。

●そこに意味するものに、作用する力と将来の“絵”を描いて、はじめて問題解決が出来るしビジネスチャンスが生まれる。

●構想力は、今まで言って来た発想法を元に自分自身のモノを創造することで生まれる。

●構想力があれば、何処に行っても通用するし、二極化する世の中で確実にアッパークラスに行ける。知識が多いだけの人はGoogleに取って代わられる時代。

●私はクラインとのところに行く時の荷物は、肩の上の丸いものだけ。あの人の知恵を借りたいとなれば、何時でも手ぶらで、頭一つで勝負出来る。

●構想力は、的確なFactとロジックで出来る。私も最初は出来やしなかったが、35年間毎日考えているから今みたいに思考が柔軟になっている。クラアントの話を聞いているだけで、マッキンゼーに持って帰って何億も掛かる仕事でも一瞬で分かることがあった。王さん(世界のホームラン王)さんじゃないけど、あの時は世界が止まって見えた。

●だから誰にでも身に付けられる。難しくない。繰り返すことが大切。あなたにでも出来る!



後半は実践編だから、もっと×2頭を使って頑張ろうと思う。

最後に、輪読会『カラオケキャピタリズム』(成功ルールが変わる)を読んで以下のようなコメントをしたら、TA経由でコメントをもらった。

*本の趣旨は、カラオケボックスの外に出て歌を歌えるか?何でも揃っている閉ざされた空間の中で、歌手になりきれるけれど、外に出て、あなた、歌、歌える?という鮮烈なメッセージを発している。


>日本全体が、至れり尽くせりの“カラオケボックス”とも言えますね。

---quote---
これからは国内に留まっていても、50歳までにどういう仕事ができるか分からないし、昇進も無いかも知れない。海外ならいくらでも青天井。厳しいけど、どうだ?くらいじゃないと、問題は国内ではバラ色の仕事はないよ、といって退路を断つ、くらいじゃないとミスリードする。
2009年12月1日(Tue) k.ohmae @サンパウロ
---unquote---

地球の反対側から、指導を受けられるのはITの恩恵で、こんな学校が成立すると考えて、設立させた大前研一はとてつもない構想力の持ち主だ。

大前研一のありがたい言葉

大前研一の「イノベーション」が10月から始まって、只今前半が終了した。
どういった講義かというと、「限界を突破する為の11の発想法」として、大前研一が考えていることを纏めて伝授してくれるもの。思考のプロセスについて学べる。

今は前半が終わって11の考え方について学び、その考え方一つ一つについてAC(Air Campus)上でディスカッションをしている。中々大変。

そして今回は、皆さんから寄せられる質問やディスカッションを見て大前研一のQ&Aがあった。(といっても録画したやつだけど、内容は全く色あせていないから毎年同じ質問などがあって、要するに日本人の思考は同じなんだなと痛感する。)

そこで頂いたありがたい言葉。



●これらは発想法なのに、問題は戦略立案のマニュアルと思っている人がいること。何もこの通りにやったら解決するわけじゃないよ。困った時、膠着状態に陥った時に頭を刺激するものだから。

●言葉の定義ばかりし出す人いるよね。答えがないのがそんなに不安?そんな理屈をこね回す前に練習しなよ。

●他人の発言(発想した案)にレスする(答える)のが得意な人いるよね。てか自分の考えを述べなよ。案を出せよ。

●クラスでいくら良い発言しても、生活習慣になっていなければダメです。


どれも、身に覚えのあることばかり。
力は付いてきたな、と思う反面在校生と話をすると、ちょっと調子乗り過ぎじゃない?何を知ったようなこと言ってんだ?と思うことがある。
そうならないように日々鍛練だな。

後半は、中々厳しそうだ。

2009年11月28日土曜日

トンネル

特に意味はないんですが、トンネルです。

雲仙市の千々石町~小浜町の間にあります。
昔は、貨物列車が走って荷物の往復をしてました。
今は車が走れます。

ちなみに一方通行でないので、結構緊張します。
天気がいい時は、ココを通ります、たまに。写真撮ってみました。
仕事中に何してんだろうな、オレ。
と思いながら、シャッターを押しました。

PSA 演習終わり

問題解決思考の演習(プロブレムソルビングアプローチ)が終わった。

最近何度か感じるけど、MECE(漏れなく、ダブりなく)で現象を捉えて、本質的問題点を探して解決策をまたMECEで考える、という一連の流れが本当に出来ていないことを痛感している。
確かにMECEで考えるのは時間がいくらあっても足りない、ということはあるので毎回毎回は無理だけど、それにしてもこの演習といいケーススタディーといい、漏れ過ぎ…。
だんだん凹んでくる。

今回は、ビジネススクールの業績を改善する、ということを事業部長の立場から問題を見つけて解決するけれど、結論として
①講師への講師料が少なく魅力的な講義内容になっていない
②メディアによる広告宣伝費をかけ過ぎており、利益を圧迫している。
という2つが重要項目として導き出され、解決策を練ることになったが、自分は②はPL,BSを見ればわかる当たり前のことだから、もっと深いところに問題があるはずだとして①のみに注目し過ぎていた。
→どうやら、ここでもう一度MECEで考えて、イッシュ―ツリーをイメージして考えるべきだった。

ところが、解説された本質的問題は、どういう思考を取ったかというと、①と②をロジカルに考えて、また単純に合わせるだけでなく「思考を飛ばす」という作業を行って、

「魅力的な講師がいない為、口コミが少なく仕方なくメディアに頼った広告宣伝をしなければならない。よって負の循環に陥っている。」

とされた。

こうなると解決策は色々出てきて、その後の対策が簡単だった。
自分の導いた本質的問題だと、「本当にこれでいけるの?」という解決策で、的を得ていないものになっていた…。


まだまだPSAの講義は継続していくし、ケーススタディーも毎週あるので、ぼーっと考えないようにMECEを意識して取り組んで行きます。

ケーススタディー(秋葉市長)

先週のケーススタディー。
広島市長になり切って、どうやってオバマを広島に連れてくるか?
ということを考えた。

市長とアメリカ大統領という立場の違いや、戦争の背景があるので仮に直接話してもうまくいかないだろうと思って、オバマに影響を与える人物や出来事はないか…と考えて、ルーズ駐日大使やノーベル平和賞関係のイベント等々には辿り着いたけれどMECEで考えきれず、重要な人物が漏れていました。
それは、メドベージェフ大統領。大前解説は目からうろこでした。

---quote---
【課題】
あなたが広島の秋葉忠利市長とすれば、オバマ大統領が任期中に広島(長崎)を訪問してくれ ることを確実にするために何をするか?

【回答】
訪問を確実にするために以下のステップを取る。


広島市長として「世界平和」「戦争による悲劇を二度と起こしてはならない」といった趣旨の演説(日本語、英語)及び論文作成を行う。


真珠湾へ訪問。(自らの姿勢を示す。)


真珠湾に行った感想を含め「真珠湾に行き改めて戦争による悲劇を起こしてはならない」「どんな理由があれ先の戦争は悲劇であり、これは世界中の国々が歩み寄り理解するべきだ。」
といった趣旨の演説(日本語、英語)及び論文作成を行う。

*ここまでの間にルース駐日大使、広島県知事に事前に伝えておき、協力を仰ぐ必要がある。

④-1
ルース駐日大使を経由し、オバマ大統領へ訪問の打診。(自らも各インタビューなどで打診)その際に、原爆による米国兵の死者がいる旨を改めて伝え、軍最高司令官としても広島に来ることは出来ないか、という内容も付け加える。
④-2
県知事を経由し、鳩山首相に真珠湾訪問を打診。自らも可能な限り水面下で直接打診。


オバマ大統領の広島訪問のために迎え入れる姿勢で市内の整備や段取りを行う。

【理由】
真珠湾、広島と日米の首相・大統領はお互いに訪問をしあっていない。
しかしながら、今回オバマがノーベル平和賞を受賞し、核廃絶を掲げ、本人も広島訪問の意思が高い。よって、広島市長としては最大限の段取りや訪問しやすい雰囲気を作ることが重要であると考えられる。
また、広島市長しか出来ないことは「核の恐怖を世界に伝えること」であり、その根底には先の世界大戦の開催であり、広島はそこから繰り広げられた悲劇の終末像である。よって世界中の人々に向けて、情報を発信することも同時に行っていきたい。
---unquote---
【大前解説】
●秋葉はMITのときの同期であり、ルームメイトで、MITでは東大時代のマスター論文を読んだだけで卒業して良い!と言われた逸材。それからどうやら大学教授をやってから歪んでしまったらしい…。

●プラハでのオバマ講演はヨーロッパ人に大賛成を受けた。
●そして日本にも広島に行きたいと言っている。
しかし
●オバマが行くと謝罪を要求される可能性があるため、米国政府としては行かせられない。
●なぜなら民主党には74%、核賛成を表明している国民がいる為支持率などの低下を招いてしまう。
●また、外交にて核の抑止力が効かなくなる(北朝鮮とかに対して)可能性もある。
一方、日本としては、
●日本サイドも、天皇を真珠湾に!となると日米関係に波風を立ててしまうことになるので何もしないで、という考えもある。
よって
●従来の議論の延長線上(過去の清算)では解決しない。
●あくまでも未来への平和を焦点とした考えに変えるべき。
●演説のたたき台を書いて、日米両国民が納得するようなシナリオをオバマに渡さないと広島訪問は不可能に近い。
●タイミングとしては、2010年のAPECのときに実行するのが良いと思う。

そして、具体的な方法としては、、
●米露の核軍縮に対する交渉・条約というものがあり、只今現在スタート1に調停している。これが2009年に終了する予定。
●よってまずはメドベージェフに働きかけて、スタート2の調停式を広島でやってもらうように働きかける。
●オバマ一人での訪問による演説という形でなく、メドベージェフと二人でやるという形にする。
●スタート2をサインするセレモニーの為に広島に来て、メドベージェフが演説。
●後日長崎にも行って、オバマが同様の演説を行う。(広島、長崎の演説者は逆あり。)

内容としては
①戦争を終わらせるために使わざるおえなかったが、
②本来やるべきものではなく後悔している。
③そしてその後一切使っていない。
④このまま人間の愚かな教訓の一つとして「格を使わない」という状況を未来永劫継続する。
⑤これから、核の縮小を行う。ならず者国家がなくなり核をなくなることを願う。しかしならず者国家がある限り最低限の抑止力分だけにする。一刻も早くならずもの国家をなくすべく、宣言する!という内容。

【反省】
MECEは、中々考えられていない。
思いついたところまでは良かったけど、メドベージェフを巻き込むのは全く思いつかなかった。そして、米ロ間の核軍縮に対する交渉・条約というものがあることを知らなかった。
まだまだ、MECEによる考え方と、仮説の立案が足りていないと感じた。
TAからは、だから毎日トレーニングです!!
と言われた。

最近、頭がパンクしそうだけど、後9か月なので頑張ろうと思う。

わーわーわー

2009年11月22日日曜日

世界遺産めぐり in Peru

先月のお話ですが、Peruに行ってきました。
折角なので、どんな旅行であったのか写真を用いて振り返ってみたいと思います。
■登場人物:すーひーくん、はいであき。

ラウンジかどこかで、名前確認の時にこんなやり取りがありました。
ラウンジ :「うーん、しょへい?」
すーひー :「No!そうへい!」
ラウンジ :「OK。そうへい。。うーん、はいであき?」
はいであき:「Yes!」
ラウンジ :「OK」
すーひー :「えーー!」
新しい呼び名だったので、はいであきにしました。


では開始~。

初日、二人とも日本にいるはずなのに、すーひーくんはJAL、はいであきはANAととても変わった飛行機の乗り方をしてそれぞれ思い思いに待ち合わせ場所のLAに向かいました。何事もなくLAのOneworldのRounge前で合流。

そしてイザPeruへ


到着したら夜中だったので、空港の椅子で一夜を過ごしました。


2日目の朝のFlightでCuzcoに移動して、タクシーで街の遺跡を見たりしました。

タクシーの運ちゃんとも仲良くなりました。

お金はたくさん取られました。

気を取り直して、machupicchuに行く為に電車に乗る準備をしました。
2時間近く乗るので、景色を楽しもうとドーム型の電車で天井がガラス張りの電車にしました。折角なので一番前に座りました。

席について目をつぶっていたらそのまま寝てしまいました。

machupicchuは翌日の早朝から行く予定なので、まずcheck in!これはすーひーくん担当。

夜になったので、街(machupicchu村)に行きました。
街の中心部に街の象徴らしき銅像があったので、コラボレーションしました。お笑いははいであき担当。


3日目。一晩明けて、念願のMachupicchuへ!
先着400人らしいWaynapicchuに登ることにしました。


これは大変でしたが、絶景です!頑張って良かった…。


その日の夜、Cuzcoの宿泊するホテル付近で色々考えた挙句Peru人が経営するレストランに入り、Peru料理のセビーチェを食べました。パクチーが付いていたので、あまり食べれませんでした。
…これは、生魚でした。うかつでした。このせいで旅の最終日から腹痛で悩まされて体重が4キロ減りました…。
これが犯人↓。人じゃないか。


4日目。翌日はPunoまでバスツアー♪楽チンでした。


途中で遺跡を見たり、ごはん食べたり、標高4335メートル場所に行ったり、スイス人と話したり、、、これから2か月南米旅行と言っていたので今もまだバカンスを満喫しているはず…。

5日目。そしてLago Titicacaへ。

ここにはずーと昔から人が住んでいて、今でもなお同様に暮らしているとのことでした。

折角なので、湖に浮かぶ島の家の中も覗いてみることにしました。

とても近代的でした。


一日、Arequipaという街を経由。
空港の山の景色が絶景で、今回の旅でもベスト3に入る景色でした。

テンションが上がり、今まで標高が高かった(3000m~4000m)ので控えていたお酒でも飲もうと意気込んで街へ!

check inして、折角なのでベットで横になったらそのまま一人寝てしまいました。

目を覚ましたら、電気が消えていて、シャワーを浴びて布団の中にいるすーひーくんの姿がありました。
この日は晩御飯を食べるのを忘れました。

6日目。その翌日は朝の4時に起きて、そのままLimaへ飛行機で移動。すぐさま今度はNazcaの地上絵を見るためにIcaにバスで5時間の旅。夕方到着して、予定変更。そのまま地上絵を見よう空港に直行するも飛べず。。
そのお陰か、時間に余裕が出来たので、砂漠の中のオアシスであるHuacachinaでゆっくりすることにした。

砂漠のオアシス↓

折角でしたが、水着がなかったので泳ぐのは止めておきました。

昨日の分を取り戻すべく、気合いを入れて料理を堪能しました。ビールも飲んだ~。すーひーくんと国際的な人間とは何か?みたいな話をして、少し高尚な人種になれた気がした夜でした。
ちなみにうまかったアボガド↓。やっぱり生物。


7日目。翌日は色々ありましたが、最終的にはタクシーで2時間くらいかけてNazcaまで移動。そして無事にNazca-flightに辿り着けて、無事に地上絵を堪能できました。
・ハミングバード(ハチドリ)

飛行機の運ちゃんとも仲良くなりました。

今度は安かったです。

その後、再度タクシー、バスと乗り継いでLimaへ。
トムクルーズ改めGonzaloにLimaを案内していただいて、ご飯ごちそうになりました。
記念のワンショット!

すーひーくんが日本に来たら案内させてくれ!みたいなことを約束していたので、その日が来たら私も案内してもらおうと密かに考え中。
Gonzaloはナイスでした。この旅の集大成!

そのまま空港まで送ってもらって、帰路につきました。


またどこかに行きたいな~(8日 3時間くらい滞在したLAにて)

ケーススタディー(CCC)

すっかり忘れてた。先週のケーススタディー。
沢山議論したのでとても勉強になった。

---quote---
【課題】
あなたがカルチャーコンビニエンスクラブの増田宗昭社長とすれば、業績の低迷にどのように対処するか?

【回答】
・向こう2年程度でレンタルビジネスモデルは辞めて、配信のみにシフトする(配信先はPC、携帯など)(この間にFC加盟店や、既存店舗の売却などを行う)。
・このモデルで3年程頑張るが、ituneが勢力を拡大し太刀打ちで駅無くなれば、早めに事業の身売りを検討する。

・Tカードはポイントのハブカードとなれるよう連携や提携などを行っていく。


【理由】
CCCの事業はTSUTAYAにおけるレンタルとセルの伸び悩みが原因であり、配信サービス等のビジネスモデルに取って代わられている状況である。今後の流れを勘案すると、既存のモデル(レンタル、セル)での存続は不可能に近い。

よって、
①既に着手しているネット配信型に全面的にシフトする。
音楽、映像ともにiTune Store(Apple)が勢力を拡大する可能性がある為、期限を3年程度と決め、太刀打ち出来なければ配信事業の身売り・合併などを検討する。

②同時にTカードは3000万人ほどの会員数を持つ巨大なポイントカードである。しかしながら、本業の配信事業が進まない可能性もあるので、他のポイントに変更できるよう提携を結んで、ポイントカードのハブカードになる。

③①の事業の身売りの場合はカードのみを行う。
---unquote---

【大前解説】
・2011年以降デジタル化するとレンタル事業はより大変になる
・レンタル店舗(他の会社)は減っているけど、蔦谷だけは増えている。
・CCCは全体的にやっている内容は優れているけど、選んでいる業界が悪い。
・全体としては、音楽業界はシュリンクしている。安くDL出来るから。
・要するに、施策等々のやっていることは正しいけれど、乗っている船が沈んでいるからうまくいかない。
なので…
・店舗の売却 500億は入る。
・Tポイントカードも売却する。
・売却益でどっとこむ銘柄に投資(投資ファンドになる)
・手に入れたキャッシュで、投資家になる。
→色々な事業をやって魅力のある経営者に投資をする。
・お客のデータベースで価値のある情報を持っている。なのでこの会社を買うっていう人はいる。
・このままでは、なんとか持ちこたえることは出来るけど、下がりっ放しになって大変。価値のあるうちに売ってしまうほうが得策。
→福田さん(アイフル)の二の舞にならないようにする。

【反省点】
知っている情報や、施策(店舗売却、事業からの撤退等)に相違はほとんどなかったけど、決定的に違ったのが、Exitの視点があったかどうか。「売却をして、そしてまだ続ける」という方向性しか考えていなかったけど、このExitの視点があると随分解決策が増えるものと感じた。
自分が行った方がいいのか、それとも他人に任せた方がいいのか…。
会社をつぶさない為に、自分よりその事業に得意な他人に任せる、自分は他の得意な事業に取り組む、又は投資をする、という方法があることを知った。

今週は、秋葉市長(広島市)がお題。
もう回答を出したので、後は解説を伺うのみ!

2009年11月12日木曜日

卒業したらしたい10のこと

tomokoleaさんの「受験が終わったらしたい10のこと」に触発されて、卒業したらしたい10のことを考えてみた。

①今まで読んだ読み直す。
⇒これはたぶん理解度が変わっているはずなので、やる価値がある。

②やっぱり、白い巨塔を見直す
⇒もう一度財前教授に会わないと。

③そんで、三国志のマンガを全部読む
⇒読んだことないので良く知らないから知りたいだけ。なんでも60巻あるみたいだから今は読めないんですよ。

④株を始める(もしかしたら始めてるかも)
⇒ファイナンスを学ぶには実践あるのみ(理論は学んだから)

⑤ちなみに投機するきはないので、新興国とかに投資する(VISTA中心)
⇒折角ファイナンスを勉強したんだから活かさないとね。

⑥うーん

⑦うーーん





10個出ませんでした。
たぶん今も制限なく好きなことしてるっぽい!

2009年11月9日月曜日

ケーススタディー(アスクル)

ちゃんと議論して回答したけど、今回は難しいテーマだった・・。
中々、ディスカッションしてもこれといった解決案が出ないで、やれ中国に進出しろだの、やれ「アスクル」でなく「スグクル」「イマアル」にしろだの根本的な解決になりそうなものはなかった。
そんな中での大前解説は顧客の心理をよく理解していると感動した。
---quote---
【課題】
あなたがアスクルの岩田彰一郎社長とすれば業績が横這いになった間のある現状をどうやって突破するか?

【回答】
従来のサービスに加えて、
SOLOELモデルのコンサル業務を強化し、医療施設(病院、診療所、社会福祉施設など)を対象に広げて事業を行う。


【理由】
アスクルは独自のeコマースを用いた流通モデルを確立し(*1)、オフィス事務用品(PC、OA、生活、事務用品など)を中心に業績を向上させてきた。しかしながら、昨今の景気後退によりオフィスの事務用品(利益率の高い家具など)の買い替え、買い増し需要が減少し、業績が低迷により利益が減少してきた(*2)(*3)。
よって現状のままではジリ貧になるため、新たな取り組みとして、SOLOEL(購買代理人として事務用品をそろえる)を立ち上げ取り組んでいる(*4)。
SOLOELは間接材の購買戦略やサポートをするサービスが付いているため、コンサルタントの要素を持った位置づけと考えられる。

従来よりアスクルは、大企業から中小企業を対象に事務用品の販売を手掛けてきており、今回のSOLOELも同対象を顧客と想定している為、市場自体は低迷しているオフィス事務用品では業績回復にはもう一手足りないと考えられる。

よって新たな顧客をターゲットとして市場の拡大を狙いたい。
現在、高齢化に伴い、病院・診療所・老人ホーム・介護施設(特に後者の二つ)などが重要になってきており、またこれらの施設の多くの経営者は医師(もしくは医療従事者)であることが多く(*5)、経営に関しては素人であることが多い。よって間接材の改革は望める可能性があり、これらの施設を対象にSOLOELを利用し、特にコンサルの要素を強めた事業を行えば、事務用品に関しては全てアスクルが独占できる可能性がある。
*病院+診療所=約17万5千施設(*6)
*社会福祉施設数=約6万施設数(*7)

昨今はおむつなどの医療品の販売も手掛けているため、これらも同時に販売出来れば業績回復の追い風になれると考える(*8)。


【根拠】
(*1) http://www.ciojp.com/contents/?id=00001098;t=28
(*2) http://www.kabutocho.net/news/livenews/news_detail.php?id=147034
(*3) http://ir.askul.co.jp/
(*4) http://www.soloel.com/system.html
(*5) http://www.houko.com/00/01/S23/205.HTM#s6 (医療法第46条の3)
(*6) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m09/is0902.html
(*7) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/07/kekka1-1.html
(*8) http://www.tscc.tohoku-gakuin.ac.jp/~mokudai/Askul_G3.pdf
---unquote---
【大前解説】
・アスクルを取り上げるのは3年半ぶり
・今までの成功は時代背景があったもので、これからはこのままでは衰退する。
・なので、新事業は色々やっているけど、これだけではイマイチ。。
・特徴としては、中小零細が得意。個人はいまいち。大企業は苦手
・最近、アマゾンがオフィス用品に入ってきた。競争激化。
・両者を比較してみると、アマゾンは土日関係なくいつ頼んでも即日配達可、+ポイントがある。アスクルと差がある。

●少し顧客に視点を移す。
・日本人の染色体にはポイントが入っている。電機やもポイントを持っている方が次行く。ただで何かをもらえることがうれしい。
・ちなみに楽天、アマゾン、ヤフーは1%でポイント付けている。
 →実際は1%なんて小さなもので対して痛くない。しかし、タダで買えた、ラッキーというお得感を与えていることが日本人には良いらしい。皆これで満足してポイントを貯めている。
・ポイントを導入すると、会員を組織化出来る。
・マイレージなども会社のお金だけど、個人にポイントをためて貰っている。
・楽天トラベルのホテル事業は、約8割がビジネスホテルの予約。これも同じ理論。
●よって
・得意の中小企業などをターゲットにポイント制を導入して、会社のものを買うけれどポイントは懐に入るようにして、オフィス用品の販売を他社に取られないよう、またポイントが利用出来れば個人消費や他の商品にも広がっていく。
・考え方としては、中小零細など会社がしぼんでダメになっているから、会社の外に目を向ける。お客さんを法人と見ないで、個人と見る。ポイントを絡める。

【反省】
・毎週色んな企業や人物で、本人ならどうするか?といった視点がメインでコンサルタントのような感覚ももつけれど、今回はまったく「自分が消費者だったら…」という視点がなかった。
なんで、アマゾンで本を買うのか?なんで文房具屋に行かなくなったのか?なぜあのうどん屋でご飯を食べるのか?なんで、なんで…という顧客視点がなかった。
最近はポイントのカードが面倒で持ち歩かなくなったけど、つい先日まではセブンイレブンに行かなかった。理由はEdyが使えないから。それだけ。
お金使うなら、マイルに変えたい。とただ考えていたから。
この辺りの顧客心理も勉強になった。

2009年11月5日木曜日

DeNA 南場智子の話(ベンチャーとは)

アントレプレナーは自分にはないな…と1年次の起業論を受講して思ったけど、折角であるからアントレプレナーとは何ぞや、という回答くらいは自分で持っていたかったので、「ベンチャー経営論」を選択した。
今回は2回目の講義で、株式会社ディー・エヌ・エーの代表取締役である南場智子の話(当時2005年)だった。
2009年の最近の話も聞きたいな、という思いもあるが最近は昔の映像であるからこそ当時の様子が分かって、これはこれでとても勉強になると思った。


南場智子は大学卒業後、マッキンゼーで2年間働きHBSへ留学。卒業後再びマッキンゼーに復帰し、6年後には女性としては3人目のパートナーに就任。3年間のパートナーを経て株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)を設立し、2005年にはわずか6年で東証マザーズに上場させた。

これを見るだけだとさぞかしエリートでバリバリのビジネスウーマンなのかと思いきや、話を聞いているとイメージとはかけ離れていた。
ベンチャーをする上で必要なものは何ですか?マッキンゼー時代に鍛えられた事が役に立っているのですか?
という問いにはこう答えていた。

「マッキンゼー時代には、ロジカルに問題を解決するという手法などをひたすら教え込まれたけど、ベンチャーをする上ではそういう小手先のテクニックなどは役に立たない。それよりも、毎日3時まで死ぬほど働いた経験から身に付いたタフさは役に立っているかな(笑)」
「問題を冷静に分析して解決出来る参謀は山ほどいるんだから、そういう人の助けを貰ってやっていけばいい。ベンチャーをするということは問題解決だけではないと思う。」
「私はロジカルに問題を解決する能力してか持ち合わせていないけど、何故か今まで生き残っている」

最後の質問には、同じくマッキンゼーで南場智子に出会い一緒に立ち上げ現取締役の川田尚吾はこういった。
「南場さんは、一言で言うと誠実なんです。信頼できる。色々動いて、助けを求めてうまくいかないこともあるけれど、最終的にはそういう南場さんを見て信頼できるから皆が付いてきているのだと思う。」

アントレプレナーとは、ベンチャーとは、経営者とは何か?という問題の答えが少し見えたような気がした。

2009年11月2日月曜日

問題解決思考中の自分の頭の中・・・(演習3)

演習1、演習2で作ったチャートやその他の資料を見ながら本質的問題点を一言で言え、という演習。
折角なので、考えながらメモったものをそのまま記録としておく。

まとまりがないけど、これは自分の頭の中…
---quote---
【今までの事実】(⇒は思考回路)
・説明会申込み率や、参加後入学率が高い。
⇒生徒数に繋がっている。
⇒売上に繋がっている。
⇒販管費や人件費は生徒数増加にあまり良い影響を及ぼしていない。
⇒メディア以外の口コミや卒業生の紹介が生徒数を増やす上で重要と考えられる。

・NBSは説明会に参加すれば誰が説明しても70%以上は入学している。
・KBSは説明会に参加しても井村が説明すれば70%入学するが、その他は50%に満たない入学率である。
⇒説明者のレベルの違いがあるとも考えられる。
⇒KBSも全員を井村が説明すれば70%は入学するので、人によって温度差があると考えられる。
⇒従業員の質の違い。
⇒モチベーションに差がある(?)
⇒元々入学意欲のある人がNBSに参加している可能性がある
⇒卒業生、書籍などがポイントになっている。
⇒卒業生は、満足しているから紹介している可能性が高い
⇒書籍は、満足する生徒が多い、または優秀な講師がいるなどで取り上げている可能性がある。

○本質的問題は…?
・生徒数
なぜ少ない?
・申込まない、説明会に参加しても入学しない
なぜ、申込まない?またはなぜNBSは申込む?
・書籍、卒業生が紹介している
なぜ、取り上げる、卒業生が紹介する
・いい講師がいる(?)、卒業生が活躍している(?)
・卒業生は満足して卒業する
・紹介キャンペーンにより何らかのメリットがある(?)

よって…
本質的問題は…
「講師料の差によって生まれる授業の違いにより、生徒の満足度が異なり、良い循環が生まれていないこと。
また、書籍が取り上げるようなビジネススクールとしてのインパクトがないことが考えられる。」

だから

⇒ビジネススクールとしての客観的な特徴や顧客満足度が低い!
---unquote---

これについて質問しているのでその内TAか誰かが返答してくれるはず。

思うようにMECEでツリーが書けない・・・問題解決思考(演習2)

問題解決思考の演習2。この前と同じで2つのビジネススクールの生徒数の違いの原因を探すという演習。
久しぶりだったので頭の回転が遅かったけど、4枚チャートを描いて分析した。
チャート1

チャート2

チャート3

チャート4

ということで、説明会後の入学率が低いのが目立った為、説明の仕方に差があるのではないか、なのでここを改善すべきではないかと考えた。
【解説】
●陥りやすいパターン
 ①比較をするとなると単年で見て時系列で見ないことが多い
 ②MECE(加減乗除)で考えていない
 →たとえば、入学者=資料請求者×請求者入学率 とか
 ③思いつく答えに飛びついてしまう。
●MECEのツリーを書いて考える
 ・入学者=資料請求者×請求者入学率
 ・請求者入学率=請求者説明会申込率×説明会申込者の参加率×説明会参加者の入学率
 →このように分解できる。
 ・資料請求者=メディア経由者(新聞やテレビなど)+非メディア経由者(口コミ、卒業生の紹介とか)
 →こうなる。メディアはお金が掛かるので、金が掛かる方法とそうでない方法という切り口もある。
 ◎メディア費用(内訳)も検討する
 →特に一人当たりの費用を出すと効率(コストパフォーマンス)がわかりやすい。
 ◎一つの案があったら必ずペアが存在する。
 ⇒効果と効率とか、客数と客単価とか、こういうもの。

●よって、説明会参加率、入学率が悪いが、その原因は説明が悪いだけでなく、
 ・講師が悪い為説明会に来ない、来ても魅力がない
 ・口コミが少なくて不安がある
 ・授業料が高い
 など色々なことが考えられる。

【反省】
思いっきり陥りやすいパターン②③にはまった…。
さすがに時系列で見る癖はついているけど、なかなかMECEで考えるということが出来ない。
「必ずペアが存在する」ということに注意していこうと思う。
その他、時間がないからとかいう理由もあって、思いついたものに妙に固執してしまう、もしくは思いついたら次が閃かないという思考形態になっているようで、これにもMECEでツリーを書く必要があった。
時間は恐らくものすごく掛かるけど、この科目は大切だからその他のやることはさっさと済ませて、なるべくこの科目と卒業研究に時間を取れるようにしようと思う。

ケーススタディー(トヨタ)

2週ぶりのケーススタディー。
Peru帰国後、体調不良&仕事多忙であまり議論できずだったけど何とか回答。
解説や大前理論とはかけ離れていた。
取り合えず回答できたことが個人的には良かった。
---quote---
【課題】
あなたがトヨタの豊田章男社長とすれば分離した住宅事業を今後どのような方向に導いていくか?

【回答】
トヨタホームの売上、利益はトヨタ自動車全体の1%にも満たない状況であり、主に事業を行っている国内の住宅市場はマイナス傾向であり見通しが悪い。トヨタ自動車としては本業の自動車に集中する必要がある現在としてはトヨタホームへの追加投資及び事業拡大は考えにくい。
よって、トヨタホームの森岡社長に、トヨタ自動車全体の「財務状況にインパクト」を与え、かつ本業の「自動車とのシナジー」が起こせる事業計画を年内に報告させ、Goサイン及び撤退(売却)の意思決定をする。

*Goサインを出す場合は、追加投資等がほとんどなくかつ、少なくとも売上、利益が全体の3%程度を占めるか、本業の自動車の売上向上に役立つかにより決定する。

【理由】
豊田章男社長であるならば、トヨタ自動車全体の収益から判断する必要があり、直系の豊田一族が立ち上げた事業だからと言って事業を継続させ続けることはナンセンスである。
よって、トヨタホームが、全体の財務状況に与えるインパクトがあるか、またはシナジー効果により本業の収益に影響を及ぼすか、という視点で判断すべきと考える。

トヨタホームの売上、利益はトヨタ自動車全体の1%に満たない(*1)上、国内の住宅産業は着工軒数等から検討するとマイナス傾向であるため見通しが悪い。トヨタ自動車の本社のある愛知県でトヨタホーム売上の3割を占めており、住宅メーカー内で唯一トップの売上を持っているが、社員の紹介によるもの(*2)であり本来の事業としての強さではない。
このような財務状況等から判断すると、今後は本業の自動車の改革をする必要がある為、トヨタホームを継続している意味合いはほとんどないと考えられ、撤退の選択が妥当である。

撤退のオプションとして現在進んでいるミサワとの統合後、ミサワに渡す。または積水ハウスにトヨタホーム単独での売却が、ミサワとの統合後まとめて売却するなどの方法を検討する(その他でも可)。

「継続」のGoサインとして、パナソニックとの共同によるプラグインハイブリッドの「エコハウス」がある。しかしながら、パナソニックとしてはトヨタ以外にも電気自動車があれば技術を売り、プラグインのデファクトスタンダードとなるべく動くはずであるから、トヨタだけの「エコハウス」を立ち上げても行く行くは足かせになる可能性が高い為、Goサインは出しにくい。

また、自動車と住宅の融合で「エコ住宅」によるCO2削減による環境へのインパクトを与えられる可能性もある。
しかしながら、トヨタ自動車の本業は「自動車」であり、世界のトヨタとしてはCO2削減は「自動車」で行い環境へ配慮のインパクトを与えねばならず、構想としては有意義であるが、冒頭に記した「トヨタ全体の財務状況に与えるインパクト」もしくは「本業とのシナジー」には程遠いと考える。

よって、先代の直系が立ち上げた事業ではあるがトヨタホーム社長に上記の通り「事業計画」を提出させ、Go及び撤退の意思決定を行う(撤退が濃厚ではある)。
仮に直系の事業を潰すのか、という反発が生まれたとしても「期間を与えて(権限を与えたトヨタホーム社長に)考えさせたが有効な案はなく撤退は致し方ない」という大義名分も十分にある。

【参考】
(*1) http://www.toyota.co.jp/jp/ir/library/negotiable/2009_3/business.pdf
(*2) 現場検証(足立さん)
(*3) http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091007/biz0910072215019-n1.htm
(*4) http://www.toyota.co.jp/jp/news/09/Apr/nt09_0413.html
---unquote---
【大前解説】
●トヨタは、一代一事業の流れがあって、織物、自動車と世界一位になった。さて住宅は…これも一位にしないといけない。
●現状としては日本は土地が狭くて高い。
●防火、水周り、建築など規制が多すぎる。
→世界で最も良いものを入れられないようになっている。日本だけだ通る用なルール、試験を作っている。
⇒しかし、トヨタはこの辺をぶち壊せるはず。
●トヨタの強みは…
→CAD-CAM、ジャストインタイム、世界生産、現地調達。
→これを住宅でもやってしまえ。
●リホーム需要はある。築35年は山ほどある。
●世界中の自動車の閉鎖しないといけない工場を利用する。
●テーラーメードで900万円。現地で作ってジャストインタイム。2週間とかで終える。
→コンピューターでシュミレーションする、映像を使って顧客とコミュニケーション。
→住宅は輸入になるから、自動車とバランスが取れる。
●規制はトヨタがまともにやったら吹っ飛ぶ。そのレベルの規制。
●目指せ、世界一の住宅!

【反省点】
自分が豊田章男だったらと考えると、自動車やりたいし、住宅はなぁ…というそもそもの発想であったのでこういう回答になったものと思われる。
まずは、これを世界一位にする、という発想からスターとさせないとメンタルブロックは外せないのかなと思った。
トヨタの強みは何か?ジャストインタイム…などは全く考えていなかった。
今週から再度気合入れなおしてがんばるべし。

2009年10月24日土曜日

From Lima

I´m in Lima,international airport.

I´ll come back to Japan soon.

So I am waiting for deperture.


I just took a shower in vip lounge in airport.

I am ready to sleep.

2009年10月23日金曜日

ICA

I got to ICA by bus now.

So I'll try "Nazca flight"!

Lago Titicaca was so good.

2009年10月21日水曜日

From Puno

I got to Puno now.
It's very cold outside(We needed sun cream in Machu Picchu yesterday though).

Tomorrow morning I'll go to Logo Titi Caca.
According to the guidebook it`s as blue as sky.


It´s 19:oo now.
Hotel man said it´s very dengerrous outside in Puno.


So I don´t go out.



I´m hungry...

2009年10月20日火曜日

Machu Picchu

I am in Peru(Machu Picchu).

I got here yesterday.

It is very nice!

Tomorrow I will go to Lago Titicaca.

I am very exited!

2009年10月15日木曜日

問題解決思考 演習1

問題解決の総論が終わったので早速演習を開始した(総論の演習1回目)。

経営難のビジネススクールの問題点を優良同業者と損益計算書を利用して比較するというもの。エクセルで送られてきた数字の羅列を自分なりに纏める。
そこでそれなりに自信を持って以下の2枚のチャートを書いた(45分くらい)。久しぶりだったので掛かり過ぎた。



結論として、「収益の原因は販管費であり、人件費と広告宣伝費が問題」と結論付けた。

【解説】
①まず、売上に大きな差がある。
→この理由は、一人あたりの売上額に差がないので生徒数の数が原因。
②次に原価に関しては、両社で差がないが、講師料比率(対売上)が自社のほうが半分くらい低い。
→これは財務の観点からすると費用を抑えられているので良いと考えられるけど、講師料にあまりお金を掛けないのは問題ではないのか?生徒数に影響してこないか?とも捉えられる。
③広告費、人件費、特に比率を見ると大きな差が生じている。

【反省】
ということで、①②は完全にノータッチで、チャートに記載すらしていない。
売上、生徒数、一人あたりの売上の数字は、エクセルを見ている時は目に入っていたけど、だんだんと細かいところ(販管費の内訳とか)に目が行くと大きな視点で捉えられなくなっていた。全体像のツリーをしっかりと描いて、定期的に全体を見る必要がある。

また、②の講師料を抑えているというのは、顧客サイドからすると良いこととは言い切れないというのは目から鱗だった。たった1枚の紙切れ(損益計算書)からここまで言えるのかと思うと感動してしまった。

【ポイント】
・いきなり細かいところに行かない。また細かいところに行ったら全体に戻る。
・ツリーの末端(今回であれば販管費の内訳とか)の数字ばかり見ない。もっと全体の数字(売上額とか)を比較して差を見ていく。

2009年10月14日水曜日

ケーススタディー(自民党総裁)

鳩山さんに続いて、谷垣さんだったら…。
だいぶ政治に関しても拒否反応がなくなってきました。
2年次初のケーススタディーであるので、発言数が200近くになって良い議論になったかな。個人的にも回答の方向性が示せて、大前解説と近かった印象を受けた。
ただ、まだまだ解決案がダメだ。。

---quote---
【課題】
あなたが谷垣禎一自民党総裁とすれば、どのように政権奪取を図っていくか?

【回答】
次回の衆議院選で単独過半数を取る為、今後の基本方針及び選挙対策を以下のようにする。

(基本方針)
・自民自滅の反省を国民に示す為、民主党の揚げ足(小さなミス)を取るような従来の“野党”的な活動はせず、暫くは政策に対する内容に集中する。
(選挙対策)
・自民との若返りを着々と進める。
・新たな選挙の顔としての議員を検討し、切り札として小泉進次郎の利用を検討する。

【理由】
今回の衆院選では、一連の騒動から「反自民」の表が「民主」に流れた為、自民党の自滅による敗北であると考えられる。現在の支持政党を見る(*1)と、自民:16.6%、民主:26.3%、支持なし:47.3%であり、自民党への支持が減ってはいるもののなくなっている訳ではなく、支持なし層を取り込めば次回の選挙では十分に政権奪回が可能であると考えられる。
また、従来のように「都市型」「農村型」といった地区ごとの偏った政党への投票率はなく、「支持なし層」の動きによって変わることが同様に考えられる為、“世論”や“雰囲気”そして選挙戦での“勢い”が勝敗を分けると考えられる。

現在の自民党は自滅による「反自民」が多くいるため、何を言っても受け入れられる様な状況とは思いがたい。故に国民に対して「反省」の姿を理解して貰う必要があると考える。
その為、従来の野党が行っている「政権下ろし」であったり「スキャンダル」や「小さなミスの揚げ足取り」などを行うことは賢明とは言いがたい(これらは他の政党にやってもらえば良い)。野党の第一党であることは間違いないため、暫くは国会の場で主に民主党の政策に対する議論を繰り返しておくことが良い。

同時に次回の選挙に対しては着々と準備をする必要がある。
選挙の天才である小沢さんに対してマーケティング等々で真っ向から勝負するのは、難しいが、4年間のうちに必ずチャンスがあると信じ、自民との若返りを図る。つまり、若手議員の教育や、新たに立候補をしてもらう多くの若手議員を育成・創出に力を入れる。
また選挙時は、谷垣氏自身が自民若返りの足かせとなるのであれば、副総裁へ降り、新たな若手を選挙の顔をして立てる。

最後の切り札として、小泉進次郎(小泉ジュニア)を担ぎ出し「父が壊した自民党を立て直したい!」と持ち前のルックスで熱っぽく語ってもらい勢いに乗せることが出来れば、主婦を中心とした女性層の支持を集められると考える(必要であれば全国回っても良い)。


【参考】
(*1)http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_politics-support-pgraph
(*2)http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5233.html
---unquote---
【大前解説】
・自民は結構大変。反対のために反対する輩が多い(問題の解決案を言うやつは少ない)
・鳩山内閣への期待度は20%程度で、支持率は高いが小泉さん、細川さんのほうが高いので圧倒的な支持というわけではない。
・世論は漠然と改革を求めているだけなので、イメージが必要。
・民主の国家戦略局は20名が好き勝手やっているし、裏には小沢さんが陣取っていて、企業にたとえると必ず失敗するパターンになっている。
ということで…
・「反省論文」を発表する(過去の過ちを認め、決別する)
→「民主党の100日を見て良く分かった。我々は間違っていた」という内容。国家ビジョンなどは書かない。
・民主党のやり方に対する反省論文を書く
→我々は反省しているから分かるけど、民主党はこんな過ちを犯している。我々よりももっとひどいかも知れない。
・このタイミングで野党として断固たる国家ビジョンを示す。
・選挙前のタイミングでフレーズを決める。
⇒これらのことを約100日単位で進めていく。

【反省】
・「反省を示す」という方向性はズバリ一致だったけど、その示し方には偉い差があった。
・もう少し、民主党の中身を見てみる必要があったかな。。
・問題解決思考やイノベーションの講座をじっくりとやって、解決案を出せるようにしたいと感じた。

2009年10月13日火曜日

ケーススタディー(大和証券)

アップし忘れていた・・・。
2年次開始直前のケーススタディーだったので提出者が一ケタでした。自分も1日しか時間を割いていないけど。
苦手というかよく分かっていない金融関係がテーマ。しかしながら、1年経ったら一著前に問題の鍵は何か?と要はどういうことか?という視点で捉えて、用語なども馴染んできているようだわ。

---quote---
【課題】
あなたが大和証券の鈴木茂晴社長とすれば、SMBC合弁解消し、三井住友銀行グループと縁が切れた今後の生き残り策をどのように展開していくか?

【回答】
ホールセール部門の売却を行い、リテール、アセットマネジメントを中心に収益を確保し、手をつけ出したマイクロファイナンにて独自の色を出す。

【理由】
証券会社は「資金力」と「信用(格付など)」が鍵であると考えられ、それ故、国内外の多くの証券会社が銀行の傘下に入っている。しかしながら、銀行と証券は文化の隔たりがあり、思うように経営上の融合が行われておらず、銀行の傘下にある証券会社は思い切った経営判断がし難いという一面もあると考えられる(*1)。
現在、日本においては唯一証券会社単独でいるのは野村HDだけであり、この度SMBCとの関係が切れた大和証券も単独経営となった。

大和証券はリテール、アセットマネジメントが黒字であり、大和証券SMBCはホールセール&投資であるが、赤字でありうまくいっていない。その大和SMBCにおける三井住友との合弁が解消され100%大和証券の傘下となったものの上記の状況であるため、売却を検討する必要があると考えられる。(売却先は要検討)

一旦スリム化により、独自での信用力や資金力を付け、新たな色を出すためマイクロファイナンスを行い新たな路線を踏み出す(*2)。


【参考】
(*1)http://diamond.jp/series/yamazaki/10097/ 
(*2)http://401k.jiji.com/401k/t-news/back_t-news/090930-3.html
---unquote---
【大前解説】
・後ろ盾がなくなっているのだから何処かの傘下に入るしかない。しかしながら決まるまでは独立を匂わし続ける。
・独立は厳しい。三井とケンカしたので戻ることは出来ない。
対策として…
・MUFGが100%買収し、リテールを大和証券がやり、法人はモルスタとMUFGと大和がくっつき、モルスタが51%保有してやる。
→これを大和側からMUFGに持っていき、MUFGに動いてもらうように積極的に働きかける。これは早くやるしかない。
→大和にリテールをやらせてくれるなら、法人は好きにしていいですよ!という話の持って行き方。
・GSは三井住友と深いつながりがあるから動けないので何も出来ないはず。
・独立では恐らくジリ貧になって、株価下がってドボン。早くこれをやらないと終わっちゃう。

【反省】
大和の内部の詳細を検討するとSMBCとの合弁は期待とは裏腹で全くの赤字。これは継続しても意味無いのでこの部門は売却だな…という発想で聞こえは「スリム化」で格好いいけど、実際はこれはもったいないやり方だと思った。
やり方として、売却する部門等々を利用して、提携する、金を入れてもらう、とか、今回みたいに傘下に入るのに強みであるリテールを自分たちにやらせてもらって、しかも名前も大和を名乗れる方法もあるのだと感じた。単純な発想ではなく、発想の自由度は広げておかないといけない。

2009年10月8日木曜日

解決案の自由度を広げて仮説を立てる

本質的問題が見つかった後の解決案の立案についてのレクチャーがあった。
コンサルなどでは当たり前のように使っている手法だそうだけど、解決策の立案は、

自由度を広げてアイデアを出す
       ↓
  解決策の仮説を立てる
       ↓
    仮説を検証する

という流れ。

その時の戦略的自由度の広げ方は、
・うまくいかなかった事例を集めて、論理的に分析(整理)すると解決策の自由度が広がる。
とのこと。

確かに、何か案がないか?となり、大体誰かが思いつきで言っていて、採用・実行され、当然、解決しない。何故かは明白だ・・・。
その次は、成果の出やすい自由度を採用する。
これも、「成果を出す」ということが軸足だから当然といえば当然だけど、これも大体はその時エラい人が言ったことが採用されることが多い…。やっぱり解決しないね。

自由度を広げる方法としては、インタビューを行うこと、他業界の事例を参考にする、などもかなり効果的だそうだ。そして、アイデアを出す時は
・「質より量」
・自由奔放(非常識大歓迎!!)
・批判厳禁
・結合改善(他人のアイデアに乗る)
の4大原則に則ってやることが大切。アイデアは最終的には発散し収束するが、その際右脳と左脳を交互に使っていく。グループでやる時は、その都度得意な人がリーダーをやってファシリテートすれば良い。何もリーダーは固定する必要はない、とのこと。
この辺りはうちも取り得れる必要があるなぁ…。


そして、仮説について、

「仮説を立てる時は、かなり具体的に立てること。

    間違っていても良い。なぜなら、仮説は検証するためにあるから。」

これも目から鱗だった。本当に当たり前のことを言っているけれど、全く出来ていない。仮設が当たった、外れたみたいな予想屋がたくさんいる。「ほら、俺の言った通りだ。」みたいなヤツ。

施策、成果をより具体的に書くというのは、
・○○をしたら、△△%増加し、□□が××すると◇◇%改善する。よって利益が▽▽円アップする。
というような数値を含めて立てること。この時の数値は適当で良い。間違っていて良い。
こうすることによって、Yes,Noが分かるし、他人から意見や反論を貰うことが出来る。
抽象的だと「総論賛成!」で結局何も生まれない。

また複数のアイデアの整合性を取ること。
一つの部署で一つのアイデア(施策)を実行しあっていると、バラバラになってしまい本来の目的を達成することが出来ない。故に部門間等を超えるリーダーが必要。その人が協力を集めて行わないと成果は出ない。


自由度の広げ方、仮説の作り方、についてで具体的な演習はこれからなので、まだまだ机上の理論でしかない。しかしながら、当たり前のことを言われているだけなのにそれが全く出来ていないと感じた。
当たり前のことを普通にやるということは本当に難しい。今までは何らかの研修を受けた直後からドンドン忘れて元に戻っていたので、やっぱりこの講義は重要そうだな。

2009年10月7日水曜日

「全ての問題は解決する」という信念を持つ

2年次の醍醐味と勝手に思っている「問題解決思考」という講座を取って受講がスタートした。ただ今オリエンテーションが終わったところ。
とりあえず、論理的な話からスタートしてファクトが沢山、「確かに、確かに…」と頷かされて進んで行き最後にこんな内容を言われた。

「全ての課題は制約条件が多い。
   それ故、“全ての問題は解決する”
       という強い信念の元成果を出すまでやり遂げる。」


この信念を「プロブレム・オーナーシップ」というそうだ。
“私がこの問題を解決する”という強い意志のこと。他人頼みではなく、もう人のせいにすることはやめよう…こんなメッセージだった。

ただ単に、諦めるな~、気合いだ~ではない。
パッションが大切というのは言われ続けてきたけど、ロジカルに話された後にこう言われると妙に説得力があった。

スキルは大切だがそれ以上にパッションが大切。
生半可な気持ちではいけませんね。

2009年10月4日日曜日

『インポッシブル・シンキング』

続いて…
同様に『インポッシブル・シンキング』を読んだ。ウォートンスクールの教授とフェローの方が脳科学から人間の思考を解いていくもの。


深夜、暗い路地を歩いている。
どうやら後ろから誰かが近付いてきた。
そういえば、先日物騒な事件が起きてた。
足跡が大きくなり、ぴったり後ろにつかれている…。


振り返ると、、



仲良しの友達だった!


さて、ここで頭の中はどうなっていただろうか。
現実の世界は、
・夜である
・ここは路地である
・私は歩いている
・後ろから誰かが歩いて近づいてきた
というだけであるにも拘らず、振り返るまではとてつもない恐怖に包まれているが、振り返ったとたんに世界が変わる。
周りは何も変わっていない。変わったのは自分の頭の中だけ。
つまり、自分の思考やメンタルによって世界が作られている。なので、陥り易いメンタルを理解し、メンタルブロックを外すことが出来れば思考は著しく広がる!はず、という流れ。
ガッテン!

確かに仕事上でも「これは無理だな」とか「新しい発想と言われても…」とか思うことがあるが、その時の頭の中はなんだろうと考えると、
・今まで成し遂げたことがない
・こんな話聞いたことがない
とか
・ゼロベースで考えろと言われても失敗したら…
・こんなこと言って恥ずかしくないかな
・上司の否定になっちゃうしな
とか、せいぜいこんなもんかな。確かに良くある。

これも輪読会で取り上げられるので、どうやって応用すれば良いのか理解を深められたらと思う。

『ネクストマーケット』

ちょっと前だけど2年次の大前研一の講義の中で用いられる『ネクストマーケット』を読んだ。輪読会にて用いられるのでクラスメイトとのディスカッションで理解が深まれば良いな、と思っているところ。
真っ先に感じたのが、ネクスト・ネクストマーケットは何処なんだろうか?ということ。
市場として全く見られていなかったBOPを市場として捉え、膨大な人数から少しづつ売上を上げれば大きな収益になるというもの。
ピラミッドがひし形に変わって中間層がかなり大きくなり、地球全体で見ると市場が膨らんでいる。

次はどこだ?


CSRの観点からすると、あくまでビジネスを通じて社会貢献をする、社会問題を解決するということだと思う。NPO、NGOではない。もちろんこれらと協力をするけれど、「ビジネスを通じて」という所がポイントなんだろう。経済が発展して、BOPにも仕事が与えられ収益を得れれば生活が豊かになる。物価が上がらない限り。

物価が上がらない限り…。
次はどこだろう?
クラスでディスカッションしてみようかな。

2009年10月3日土曜日

2年次スタート

いよいよ明日から2年次が開講する。
これから丁度1年後に卒業式があり、その2か月前の8月上旬に卒業論文の提出がある。卒業後もアルムナイとかオープンカレッジなどで自己研鑽は継続するつもりだけど、学生証を持って大学院生として勉強するのはあと10か月。
この1年はだいぶ濃い1年で、違う人間になったと思う。
何言っているか分からなかった講義を聞いても、何らかの反応(まだ的確な質問などは出来ていない)を示せるようになったし、絶対読めないと思っていた本を読んでしまっていたり。
なので、不思議と「あぁ、まだ1年続くのか…」というネガティブな感覚よりも「あと1年で終わってしまうの?」という印象。たぶん楽しいんだと思う。

今期から仕事も増えて、上司も変わって最初は仕事も手を抜けないので大変だけど、卒業時にやり残したことがないようにしておきたい。

8月下旬~9月の進級判定期間は講義がなかった(正確に言うと大前ライブは続くけど成績に反映されない)ので、『道具としてのファイナンス』を読みなおし、また2年次に行われる輪読会の書籍とか、受講しながらプリントアウトしていたものなどが纏まっていなかったので、思いきって全科目整理ついでに目を通して見た。
やっぱり最初の頃にメモっていた内容はかわいい…。

兎に角このBlogもそうだけど、振り返って読んでみて
「この時に自分って何も分かっていなかったな。」
「良くこんなんでやってこれたな。」
と思えるようになりたい。

ケーススタディー(原口一博総務大臣)

人事異動絡みですこし慌ただしい日々でした…。
先週のケーススタディー。↑の件でほとんど議論せずにほぼ1日で仕上げたので、禁じ手の「NGN」を利用することを回答として上げてしまった。
提出後、TAの方から速攻でレスがあった・・・。
忙しくてもちゃんとやらないとね。今が人生の内の一番忙しい日々ではないはずなので。


---quote---
【課題】
あなたが原口一博総務大臣とすれば、俎上に載せたNTTの再編問題をどのように指導し、落としどころを探っていくか?

【回答】
NTTグループの「一体経営」の方向性に合わせる形で持ち株会社以下の会社(*)を統合を進め完全民営化とするが、NGN(次世代ネットワーク)は単独で行うのではなく、他社と共同で行うこととして、競争力(市場活性、国際競争力強化)を高める方向で動き、その為に必要な法改正(NTT法など)を行う。
(*)NTT東西、NTTコム、NTTデータ、NTTドコモの5社

【理由】
総務大臣とすれば、情報通信や放送行政を整え世界に負けない環境を作ることが考える軸足となる。

NTTグループは過去の経緯やNTT法により政府が筆頭株主であり、総務大臣の権限が強く、折角光ファイバーなどでは圧倒的なシェアを持ちながらも自由な経営が出来ていない。
国内において競争力を高める為に、99年の再編成により分社化し、特に携帯電話においてはソフトバンクやKDDIと競争を行っているが、世界に目を向ければ中国移動とは月とすっぽんほどの乖離もある。
また、新たに固定と移動を融合させるFMC(Fixed Mobile Convergence)や、固定電話のIP化など環境は大幅に変化しており、光ファイバーでシェアが圧倒的に高いことが今後どれだけ意味を持つことになるのか分からない。
このような状況で、NGNをNTTグループだけに任せることは妙案ではない。

一方、NTTグループは、一体経営を掲げており持ち株会社を廃止して、各社を独立させることは避けたいと考えられる。可能であれば、現在のままか、分社を統合することがNTTの労働組合を考えた場合のNTTグループの望みであると考えられる。

故に、NTTグループの再編として分社の統合を進める(認める)が、NTTグループの持つネットワークを開放し、NGNは他社と共同で行うことを落とし所として進める。

従来の延長線上での議論では、ソフトバンクやKDDIなどとの競争が活性せずに意見の食い違いだけになり、NTTのもつネットワークなどを開放すれば、NTTグループが巨大になったとしても競争は活性するため他社との軋轢は収まると考えられる。

【参考】
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/97/index5.html
---unquote---

【大前解説】
前提として…
・民主党はNTTを全てくっつけたい。
・小沢さんは稲盛さんに頭が上がらない
 →新人議員(自民党)のころから稲盛さんの支えがあってここまで来ている。
・原口大臣は小沢一派なので、小沢さんを裏切れない関係にある
Factとしては、
・将来的に無線も固定も同じレベルの通信速度になる
であるので、携帯や固定電話会社などはコンテンツ勝負になる。
よって、
・あらゆるインフラをもつ新インフラ会社を作る(各社共同で出資)。
・インフラを使いたい人や会社に一定価格で提供する。
・国民も携帯・固定も同じ番号でまとめて5000円!といったものになり便利。
・当然、携帯会社はサービスに集中する。
・厄介ものの、NTT研究所は分離して分解してそれぞれ独立した研究所にする。
→これがガラパゴス化の原因。

【反省】
イメージとしては、「インフラを開放して…」であったがどこからか思考が「NGNを…」になってしまい方向性がおかしくなり、不十分な回答になってしまった模様。NTTのことなどは詳しく知らずに1日勝負であったので頭の体操にはとても良かったのかもしれない。が、もう少し事実やタブーなどを正確に把握して、発想を広げていかないといけないと身をもって体験した。

2009年9月18日金曜日

ケーススタディー(ハウステンボス)

先週のケーススタディー。
長崎県が題材でした~。がんばれハウステンボス。どうやら野村は手放したみたい(↓)。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090917AT2C1601D16092009.html

---quote---
【課題】
あなたが佐世保の朝長則男市長とすれば、いよいよ詰んでしまったハウステンボスをめぐって野村や地元財界とどう渡り合い、最終決着をつけるか?

【回答】
■市長としての構想
ハウステンボスの行っている「次世代エネルギーパーク」を利用して「エコ街(地区)」のイメージを図り、観光客を呼び込む。

その為に以下の通りに進める。
①野村、地元財界人に対してハウステンボスを佐世保の観光に目玉とし、上記の構想を伝える。
②野村には「チューリップ」「オランダ」というイメージの宣伝ではなく、日本発の「次世代エネルギーパーク」「環境にやさしい街(地区)」との宣伝をして頂くように提案(交渉)する。
③ハウステンボス開園に携わって頂いた財界人(企業)に対しては、ハウステンボスを「エコ街」のイメージに作り替える為、貴社のCSR(環境対策)の一環に利用して頂くよう提案(交渉)する。
④自分(市長)は、まずはハウステンボスを用いた「エコ」イメージ作りに力を注ぎ、県内及び県外の修学旅行先への提案を行う。様子を見て、分譲土地への高齢者への移住の提案を行う。

【理由】
佐世保市のイメージ(佐世保にあるもの)の主なものとしては、
・佐世保バーガー
・佐世保基地
・ハウステンボス
であると考えられ、佐世保市としてはハウステンボスは失いたくない。

しかしながら、現在のハウステンボスは外国人観光客の減少から経営は悪化しており、またTDLと比べて人気がなく、佐世保市の立地も交通の便が宜しくないため、日本人の観光客も思うように呼びこめていないと考えられる。

故に現状を打破する為に、野村及び地元財界人との協力の元、新たな取り組みが必要である。

ハウステンボスは、元々環境に優れた理想都市の計画として開園したものであり、単なるテーマパークではない。現在では経済産業省が推奨している「次世代エネルギーパーク」の内の一つである。
この「エコ」の部分と、長崎の自然等を組み合わせたイメージを作り、全国に先駆けて、「エコの街 佐世保」及び「次世代エネルギーパーク ハウステンボス」として売りに出し新たな観光客を呼び込む。
環境問題に関しては、ハウステンボス内でセミナー等も行っており、小学生の修学旅行にも役に立てるものと考えられる。

新構想を足掛かりに佐世保市を更に復興させたい。

【根拠】
http://www.meti.go.jp/press/20071005003/20071005003.html
http://www.huistenbosch.co.jp/aboutus/energy/
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4179/houseteboss.html
---unquote---

【大前解説】
・テーマパークで栄えているのは入園料が安いか、無料のどちらか。(TDL以外)
・ハウステンボスは、入場料がTDLより高い。故にまったく人が集まらない仕組みになっている。
・テーマパーク以外で人が集まっているのは、アウトレットかスパ。
 これは土地があまり要らない。ハウステンボスは巨大な土地を持っている。
よってこうする。
・野村が手放すはずなので、佐世保市が手掛ける。
・ハウステンボスの一角にアウトレットを作る。山口~長崎にあるアウトレットは鳥栖(佐賀)あたりにあるだけ。
・アウトレットで人を集めて、入場料は無料にする。

・アクティブシニアタウンにするという案もあるが、まずはアウトレットを作るだけで人が集まるんだからこれだけやれば良い。

【反省・他】
・次世代エネルギーパークの案に関しては、最終的に考え付いたのでクラスメイトと議論することなく結論に入れてしまったので少し勿体なかったと思った。
・なるべく早く取り組んで、案をどんどん出したほうが身になると思った(議論遅れに反省中…)
・テーマパーク以外の、アウトレットやスパを出してくるのは、所謂発想の自由度が広く、ズームアウトして考えているためと身を持って感じた。
・この発想法が勉強になった。

ケーススタディー(鳩山由起夫)

先々週のケーススタディー。既に首相になってしまいました。
政治に興味が全くなかったのに、この1年で随分変わった。考えられる範囲内で纏めてみた。

---quote---
【課題】
あなたが民主党の鳩山由起夫党首とすれば、首相になった最初の100日間で何をするか?

【回答】
民主党政権を継続させ、100日後に政権崩壊しないように以下を中心に進める。

①党内の統制を行う。
主にメディアに露出する民主党の幹部(小沢、岡田、管)と再度意思統一を行い、各々の考えを発言しないよう、民主党としての考えを発言するように協力を仰ぐ。
(まとまりのある政党という印象を国民に印象付けることが狙い)

②所信表明時に民主党の方向性や考え方を述べる。
選挙前の公約は様々あるが、財源の問題を考えると全て実行することは困難であると考えられる。故に、必要以上に具体的な公約の実行等を述べるのでなく、政権交代のテーマであった税金の無駄遣いをせずに政策を行うといった趣旨を述べる。
夢を述べる必要はあるが、間違っても、安部元総理が発言した「美しい国」と言った分かりにくい奇抜と考えられる内容は言わない。後々突っ込まれて政権崩壊に繋がる可能性がある。
(「我々は、従来とは異なり、皆様から預かっている税金を使って、国民の皆様の生活と、国家の成長させることが役割である。」と言ったような言い回し。)

③公約を実行する
全ては不可能であるが、国民が目に見える形で分かる公約内容を実行する。
財源が政権を取らないと何とも言えないが、たとえば、高速道路の無料化などを進める。
その他の公約内容に関しては、クリントン大統領に習い、「政権を取ってみないと分からないことが多かった。実現可能かどうかは再度検討する。我々はあくまで皆様から預かっている税金を効果的に運用し、生活を高める、国を成長させることが役割である。」といった趣旨を時期を見て発言し、お茶を濁す。

④外交からの信頼を得る。
米国から不信感が出ている可能性があるが、しっかりと話し合い「winwinになるように助け合いたい」という内容を伝える。普天間基地に関しても、移動させるだけでは解決しないと考えられる為、基地の存在の必要性を考えなおし、米国と交渉する。

ロシアとの北方領土問題に関しては、前政権のミスを素直に謝る。ただしそれに付け込まれないように、「○○の件に関しては…」と限定的に謝り、友好関係を築けるよう進める。

⑤脱官僚政治へ
国家戦略局の具体的な役割を示して、管直人を中心として実行する。
この際も、「国民の皆様の税金を~」の内容を伝え、趣旨を国民に理解してもらう。


小沢氏の献金問題などの黒い部分はあるが、最初の100日間は国内外のいらぬ雑音をかき消し、国民の心を掴むように取り組んでいく。
---unquote---

【大前解説】
私だったら以下をやる。
・まずロシアに行く。真っ先に友好関係を築くべき相手である。
・高速道路は無料化ではなく、あくまでプレート課税方式。現役世代で借金を払い終え将来に先延ばしにしない。試算では10年程度で払い終えられる。
・国家戦略力には民間を起用させる。具体的にはサッチャー革命が参考になる。
*サッチャー政権時代は、各コンサルタント会社(マッキンゼーとか)にの有能な若手を2年間程度無償で貸すように指示した。集まった若手コンサルタントグループが知恵を出し合って国家戦略を立て、サッチャーも週に1度はそのグループを共に過ごし、意思疎通を図り、戦略の理解を深めていた。
・国民新党、社民とは連立しない(参議院の過半数は気にしない)。社民は足を引っ張られる可能性がある。
・小沢さんは選挙に関しては天才だから、選挙対策の指揮をしてもらう。
など

【反省・他】
・何分、政治について考えたこともなかったので考えたことに意味があったと思う。
・ロシアを大切にするという結果は一緒だったけど、プロセスや意味合いが月とすっぽん。
・サッチャー政権を参考に有能な若手コンサルタントに国家戦略を考えさせるのはかなりありだと目から鱗。

引き続き鳩山政権がどうなるのか注目だ。

2009年9月13日日曜日

ダーウィンの言葉

忘れないように、メモ。


It is not the strongest of the species that survives,
nor the most intelligent that survives.
It is the one that is the most adaptable to change.

               Charles Darwin

生き残る種というのは、
最も強いものでもなければ、最も知的なものでもない。
最も変化に適応できる種が生き残るのだ。
             チャールズ・ダーウィン

2009年9月12日土曜日

ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」

TAから紹介のあったサイト。

■ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」

http://www.ted.com/talks/lang/jpn/dan_pink_on_motivation.html


21世紀型のモチベーションは内的報酬による。
外的報酬は限られた状況においては効果的である。

という内容を法律家らしく立証した。

ワトソンワイアットの川上さんが話している内容とも一致している。

2009年9月1日火曜日

『ザ・プロフェッショナル』

これで大前研一の著作は何冊目だろうか。2年次の「現代の経営戦略」という科目の参考図書になっている『ザ・プロフェッショナル』著:大前研一(2005年)を読んだ。

2008年以降の著作6冊を読んでいた為、重複する部分もあるけれど2005年はBBT大学院大学が開校した年でもあるので、全般的には人材育成・教育というメッセージが強いと感じた。純粋にプロフェッショナルを育てたいという思いからの著作なのだと思う。

プロフェッショナルには、「先見する力」(昨今の環境の変化は著しく見えない大陸に突入している。それ故、物事のKFS(Key Factor For Success)を見抜いて実行することが大切である)や、「構想する力」(先見力だけでなく、将来のなるべきイメージを描けるか。これがなければ事業は成功しない)が必要で、更に「議論する力」(理性でなくロジカルに考え、ロジカルに議論すること。また感情的にならずロジカルに応えさせる為の質問力を身につけるとか)が大切であるとのこと。

こうなる為には常に「自分が○○だったらどうするか?」ということをロジカルに考える”癖”を身につけておくことが大切で、そうすれば、いざ自分がしかるべき立場でしかるべき判断をするときにブレない判断が出来るだろうと。
このことは、毎週のケーススタディーで行っている内容であるので、説得力があった。確かにロジカルシンキングは少しづつ出来るようになったと思う。

今回は更に「矛盾に適応する力」が印象深かった(もしかしたら最終章なのでハロー効果かも知れないけれど)。たとえば、右脳と左脳。これは両方使いこなさないとプロフェッショナルではないようだ。IQが高い人と通常の人の右脳と左脳の使い方を見ると、通常の人は、数字を見せても、絵を見せてもほぼ左脳を使っているみたい。一方、IQが高い人は、絵を見せると右脳を使っている。ロジカルに考えることは大切であるが、事業を行う上で判断するときは、一辺倒にはいかない。ロジカルに考えても辻褄が合わないことがある。そういうときには、「えぃっ!」と直観力を働かせて右脳の判断を仰がないといけない。また解決案の幅を広げるときはブレーンストーミングなどのように自由度を高めないといけない。この時も右脳が役に立つ、名経営者と言われる人はこの直観力や右脳の使い方に最後は頼っているみたいだ。
ただ、あくまでも思考はロジカルに考えて、考えつくした結果、判断は直感で!ということである。左脳だけ働かして、ロジカルシンキングをしても意味がないし、コンピューターには勝てないと言うことにもなりそう。
効果的に相互に使い分けて鍛えるしかないようだ。その為には、問題解決をし続けるしかないみたい。ロジカルに考えて、解決案を出すときは右脳を用いて解決案の自由度を広げる。そこからまた左脳に戻してロジカルに妥当な案を絞っていく。決定した事項に対してやる気のない人を動かす必要もあるので、その時は再び右脳型になって情熱的に話し、人を動かす。こういったプロセスを繰り返し、繰り返し実践することで養うしかないとのこと。

ん~、大変!
が、出来るようになったら面白くて仕方ないとも思う。

これは一定の経験が必要になるけれど、これは思考の問題だから、年齢と言う概念は関係ない。老若男女問わず、こういった思考を繰り返しトレーニングしているか?という話。もしかしたら、こういうものを身につけている若い人達が今後は沢山出てくるかもしれないし、海外では恐らくこういった思考を持ち合わせた若い人達がいるんだろうと思う。うかうかしていられないね。
中々刺激的な話でした。

毎週のケーススタディーで思考を鍛えて、普段の仕事で熱っぽく話す練習でもしてみようかな。「いいじゃないですか!?」みたいな感じ?

なんだか取り留めのない感想文になってしまった・・・。

2009年8月31日月曜日

ケーススタディー(アース製薬)

今週のケーススタディー。
思いのほか良く出来たように気がする~♪


---quote---
【課題】
あなたがアース製薬の大塚達也社長とすれば、どのような成長戦略を採るか?

【回答】
殺虫剤の海外販売網を広げるためのフマキラーの買収(株の買い取り)に執着し過ぎず虎視眈々と狙うとして、親会社の大塚製薬が持つ「消費者事業」の海外の販売網に、口腔衛生用品を乗せて海外展開出来ないか検討する。

【理由】
アース製薬は事業の中心は殺虫剤と口腔衛生用品である(*1)。売上は順調に増加しており、その他の業績はほぼ横ばいである(*2)。最大事業である殺虫剤(家庭用一般殺虫剤など)では、国内第1位のシェアを誇っているが、海外への展開は遅れており今後の海外展開は業績向上のためには必須と考えられる(国内市場:約1,000億円、海外市場:約6,000億円)。

海外展開を先駆けて成功させているのは、業界3位のフマキラーである(*3)。アースはフマキラーの筆頭株主である為海外展開の為、株の買い増しを行っているがフマキラーは徹底抗戦をしておりこの先どうなるのか不透明である。フマキラーの株価高騰もあり、敵対的買収は困難であり、また企業文化が異なる可能性もある(*4)
このような状況では、喉から手が出るほど欲しいフマキラーの海外販売であるが、思うように進まない可能性がある為、継続して虎視眈々と狙うほうが良いと考える。

一方、アース製薬の主力事業に「口腔衛生用品」がある(*5 P.15)が、特に「ポリデント」などの義歯関連やハミガキ関連のものが割合が大きい。「口腔衛生用品」は、たとえば高齢者の介護時などに用いられると想定できる(*6)ため、国内外問わず広く展開できると考えられ、アジアなどにおいても小口販売でBOPにもニーズがあると考えられる。

アース製薬は大塚HDのグループ会社であり、資本構成を見ると大塚HDが筆頭株主であり、大塚HDの大塚製薬の割合が最も高い(*7)。故に、親会社である大塚製薬の海外の販売網や販売展開(ノウハウ)を利用して(*8)、アースの「口腔衛生用品」の販売が可能であると考えられる。
大塚製薬は、「ポカリスウェット」「SOYJOY」などの「消費者関連事業」も強い。よって、アース製薬が対象としている消費者とも合致すると考えられる為、このルートで海外への販売が可能でないか検討したい。


【参考】
(*1) 添付ファイル参照
(*2) http://www.earth-chem.co.jp/ir/financial/hilight1.html
(*3) http://www.fumakilla.co.jp/company/division/network.html
(*4) http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090815/biz0908151801004-n1.htm
(*5) http://www.earth-chem.co.jp/ir/library/pdf/09.2Q_setsumeikai.pdf
(*6) http://item.rakuten.co.jp/magokorobin/10002756/
(*7) http://mbcs.jp/at/2008/08/
(*8) http://www.otsuka.co.jp/company/profile/business/international.html
(*9) http://www.otsuka.co.jp/company/profile/business/

・添付ファイル

---unquote---

【大前解説】
●アースは良い会社
●日本が17%市場とは考えにくい。日本は蚊に敏感?(データの取り方に疑問あり)
●蚊や伝染病などの発症はWHOとかのサイトでしらべるのが良い。
●大米のメーカー動向は?
→大手は撤退している市場(殺虫剤市場)であることが分かる。
●大塚グループの販売ルートがあるが、やらないと思う。ポカリと殺虫剤、ボンカレーと殺虫剤は一緒に売るわけにいかない。離れていることに意味があるので、独自路線が必要。
●住友化学と一緒になる。住友化学から住友エンピロサイエンスを譲ってもらう。
→殺虫剤原料の世界シェアの8割持っている。原材料を抑えて、カヤと殺虫剤を売っていく。
→海外の企業を買収するのは難しい。

【反省】
・途中までほぼ同じで、添付の図は似たようなものを用いていた:-)。
・しかしながら世界のメーカーについては詳しく調べていなかった。
・フマキラーを買収することは困難とする理由は自分と全く一緒であった。
・大塚の販売ルートを活用する方法は、大前案の2番手あたりにあったが、上記の理由で独自路線でないと売れないという結論を出していた。しかしながら、自分の案が入っていることは余りないことなので、よかったのかな(?)
・ポカリと殺虫剤を一緒に売るのは・・・確かにダメだな。ポカリと歯ブラシ、ポカリとモンダミンはどうかな。。行けるかな。。。
・世界の伝染病は、こういうのを見つけられたらより議論が広がったかも知れないと思った→※※

【今後】
この調子でなんとか食らいつくぞ~

2009年8月25日火曜日

フィンランドすごいよ②(福祉編)

続いて福祉について。

これまたすごい。基本的に病気になっても完璧に定額で治してくれる。歯医者行っても何本でも700円くらい。歯石取るだけなら500円くらいらしい。
なんでこういうことが出来るかというと、全ては税金で賄われている。
教育、福祉が充実していることは有名で、税金が高いということもまた有名。では実際どのくらいか…。

日本人にはあまり感じられないようだが、物価が高い(日本と同じくらい)。なのでヨーロッパの他の国の留学生などは生活が大変らしい。
日本と食料品などは変わらないので自炊であればそれほど問題はないようだけど、外食だとやはり割り増し。車に至っては2倍以上するらしいので、物によっては日本よりも遥かに上か。

そのほとんどが税金。主なものの消費税を数字で見ると…。
・食料品 :17%
・その他 :22%
・ガソリン:60%
なので、大体20%以上は税金なので、日本の消費税5%なんて可愛いもんだ。

所得税も多い。
・基本的に20%
・ちょっと給料が増えると30%(具体的には示されていなかったけど)
とにかく高い。

日本(年収別)はというと、
・195万未満   :5%
・195万~330万 :10%
・330万~695万 :20%
・695万~900万 :23%
・900万~1,800万:30%
・1,800万以上  :40%
なので、フィンランドでの生活は大変そうだ~。

ところが、国民からの不満の声はほとんどない。
皆、その恩恵を受けているから問題ないようだ。教育費も、医療費もほとんど掛からない。
だから良いとの事。更に税金の使い方はガラス張りで、変な使い方をしていたら国民が黙っちゃいない(素晴らしい。日本で吠えるのは民主党とみんなの党:-P)。
こうすると、たとえば病院に行きたい放題か!?という考えも出るが、フィンランド人は「みんなのお金」という感覚があるからそういうことが起きない(みんなの党とは大違い)。なので簡単には病院に行かない。風邪引いても自分で治す。インフルエンザも気合で治す。どうしようもなくなったら初めて病院に行く。
これは良いのかわからないけど。

介護は充実していて、その道のプロが沢山いる。なので、必要になったら親の介護もプロにやってもらう。その方が良いみたい。だから親子は別々に暮らして一緒に住まない。一見親子間は冷めているように聞こえるけど、そうでもない。心は通じ合っているようだ。300キロ離れていても、400キロ離れていても、統計を見ると週に1度以上、親子で会う割合は60%を超えている。介護はプロに任せられるのも、決して好き嫌いの問題ではなく、安心して任せられる介護者であるし、親子間の信頼関係があればこそのように見える。

単純に福祉が充実していると言われているけど、中身はこうなっている。はっきり言えることは助け合いの精神がこの国にはあるということだろう。
これを日本に導入することはまず無理だと思われる。参考にはなるけど解決策にはならないな。

老後は安心だ!日本は危険なのでフィンランドに住みたいなぁと単純に思っていたけど、覚悟が必要だ(ビザもどうなのかわからないし)と思った。更に寒いし…。フィンランド語暗いし…。

とにかく魅力的な国であることは間違いない。
一度訪れたい国である。

フィンランドすごいよ①。(教育編)

勝手にいつかフィンランドに住むもんだと思っていた(全く根拠がない)ので目に付いたフィンランド関係の本(『フィンランド 豊かさのメソッド』著:堀内都喜子)を読んでみた。ん~、すごいね。魅力的な国です。
ただフィンランドを調べてかじった現状としては住むのはどうなんだろうか…と勝手に要検討事項になりました。
よく教育と福祉が素晴らしいと言われるけど、具体的に何が優れていてその理由に関しては不明だったのでとても勉強になる1冊でした。

ということで忘れないようにかんた~んに纏めておこうと思う。

【教育】
これは日本とは全然違う。

とりあえず、フィンランドは子供の頃から考える力を身につけるように教育されているからPISA2006(子供の学力調査)や国際競争力ランキングで4年連続1位になっていた(2001年~2004年)とされているけど、どうやら違うみたい。正確に言うと、その通りかもしれないけれどその背景まで知ると違うと言わざるを得ない。

決定的に違うのは大学・大学院の高等教育の機関のあり方と思う。
偏差値がないとかそういう概念の問題ではなくて、純粋に学校間での学力の差がない。日本のように東大を頂点としたピラミッドの構造ではない。なので何処の大学に入っていても関係ないということになる。それ故、一人暮らしをするとか地方から都心に出る(逆もしかり)とかがない。皆家から最も近い大学にいくことになる(これが家庭での教育が進んでいる理由の一つに繋がると思う)。

こういった背景なので、何処の大学に行ったか?よりも何を学んだか?が重要になってくる。かなり自然な流れだ。そして大学・大学院は一旦社会人になった人が入学するケースも多いので卒業後は即戦力になるように教育がなされる。なので、繰り返しになるけど、何を学んだか、が本当に大切。そういうことだから資格試験が基本的にない。なぜならそれ相応の教育を大学・大学院で受けているのだから必要ないということだ。とても理に叶っている。
日本の教育とは背景や構造が全然違うから、「日本教育は受験の詰め込みでなくてフィンランドのように考える力を身につけるように…」「ゆとり教育ではなくて考えさせる訓練を…」という議論は全く的を得ていないということが良くわかる。

何を学んだかが重視されていて、大学・大学院を卒業したものは即戦力かつ就職に有利になるからある意味学歴社会ではあるけれど、学校は何処でも同じなので派閥みたいなものは基本存在しない。なので皆尊敬しあうことが出来ると思う。
結局学歴社会で、大学に進学したくても経済的に進学できない人はどうなるんだという考えもあるが、全く問題ない。なぜなら学費は全て無料だからだ。ほぼ全て税金で賄われている。国として若い年代の人材教育には力を入れていることになる(これは留学生も該当することがある)。

これに繋がるように教師は、最も尊敬される憧れの職種に入る。生半可な気持ちでは教師になれない。入学も難しく卒業も難しい。途中で諦める人も出てくる。教師は免許(?)が必要(もしかしたら採用試験だったかな)なので、留年している人も沢山いる。それくらい人気でレベルが高い。このような志も高く、無料で勉強させて頂いている方が初等教育の教師になるのだから、良い人材が育ちそうだ。
初等教育では、落ちこぼれを作らない教育が進められる。仮に進級させても付いていけないと判断したら、教師同士、親が真剣に話し合って別途個別の指導をすることもある。大量生産ではなくて、OnetoOneマーケティングのように一対一で対応して教育を行っている。なので、PISAで1位という成果が出るのだろう。
最終的に何処の大学に行くか?ではなくて、何を学びたいのか?あるいは学びたくないのか?と決めるのは自分自身になるので自然と考える力が身につくし、そういう教育を行わないと子供たちが困ることになるので、教師も親も教育に熱心になるのだと思う。

こうみるとそれは若い年代から優秀な人材が働いているのだろうと思うけれど、実際はそうでもない。大学・大学院は一旦社会に出てからやりたい勉強をじっくり時間を掛けて(時には10年とか)勉強しているので、最年少で!とかそういう競争は国内にはない様子。とてものんびりしていて、フィンランド人は国際競争力ランキング1位であることにはあまり関心がないようで、「私たちは普通のことをしているだけ。」と言っているみたい。
優れた教育で是非受けてみたいけれど、日本人の感覚にはない時間感覚だし、教育を受けて日本に戻ってきたら現実逃避しそうだから難しい。


教育というものは余程信念がないと務まらないと感じた。サラリーマン的な教師であればいくらでも務まるだろうが…。
ちなみに自分自身は育とうと言う意志のある人間には教育をすることが出来るけど、そうじゃないやる気のない人を育てるほど教育には熱心ではないみたい(涙)。ただ、アフリカの難民キャンプとかの支援とか、人材を教育して難民を移動させるとかには関心があるらしい。
もしかしたら、日本にいるに対しては
「この仕事は向いてなさそうだし他の仕事したほうが会社も本人にも良いだろうな。。」とか
「会社をクビになっても、のたれ死んだりしないし。」と思ってしまっているのかもしれない。
まぁ、これから変わるのかもしれないけど、本を読んだり他の国、人、業界etcを知ることは現時点の自分を知ることにもなるんだなぁ~と思ってみた。

次は福祉について纏めてみよう。

2009年8月24日月曜日

ケーススタディー(静岡県知事)

今週は企業の社長ではなくて政治家として、ケーススタディー♪
我ながら論理的にナイス回答!と思っていたが、解決案がいまいち。難しいね・・。
ただ、中々楽しかった。

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【課題】
あなたが川勝平太静岡県知事とすれば前任者の残した静岡空港をどうするか?

【回答】
県民に謝って空港を閉鎖し、アウトレット(ショッピングモール)やアミューズメント施設に変える。

【理由】
東に羽田空港、西に中部空港があり、富士山静岡空港の存在価値はほとんどない(利用者がいない、利用者へのメリットは一部の人間のみ)。
霧の影響もあり着陸困難なケースも多々あり安定的なフライトも困難である。霧の影響をCSTⅢの導入(少なくとも約80億円投資が必要)により回避することは可能であるが、もともとの空港に対するニーズや利便性はないと言っても過言ではない(*1)。

静岡県は観光による来訪者は、国内第5位(1位:伊豆エリア、2位:富士山エリア)であり元々国内の観光客は多い。就航している路線は、新千歳、小松、福岡、熊本、鹿児島、那覇であり、それぞれ1~3便(/1日)であり少ない。都合の良い時間帯等を考えると羽田に飛んでから新幹線(羽田-静岡:電車-新幹線)で移動しても
1時間程度であり、絶対的な必要性はないと考えられる(*2)(*3)。

国際線に関しては、韓国と上海であり徐々に拡大を模索しているが、静岡のみの観光を行う外国人がどれだけ存在するのか不透明である為(静岡県の外国人宿泊客は10位、東京の約1/15程度)、国際線の意義があるかも不透明である(*2)。

貨物に関しては、滑走路が最大2,500mであるため大型便は飛べず、アジア諸国からの玄関としての可能性はあるが、羽田、中部に挟まれた状態でありよほど着陸料を安くしないと利用するメリットは見受けられない。FEDEXに関していえば成田と関空に特化(中部から撤退)といったニュースも流れている(*4)。

このような状態で、無理やり富士山静岡空港を存続させ、運営していってもジリ貧になって手が付けられなくなるのは目に見えている。よって、空港としての機能は止め、県民に誤る。

空港を開始するに当たり、沢山の雇用が発生している為県民の雇用を守る義務は考えられる。
よって、高速道路から10分-15分であるという立地のメリットを活かし、アウトレットなどのショッピングモールやアミューズメント施設を建設・誘致し雇用の創出を行う。
静岡県にはショッピングモールが東名高速沿いにいくつかあるが、幸いにして島田市(空港がある場所)の付近には存在しない(*5)。御殿場のアウトレットともかけ離れている為魅力的な施設を建設すれば、高速1000円を足がかりに集客を見込めれば、空港事業よりは十分に採算が合うのではないかと考える。


【参考】
(*1) http://www.bbt757.com/svlAirCampus/mes/15139/692 
(*2) http://www3.at-s.com/ten/html/column_sizuoka/02.html
(*3) http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/gaiyo/yotei.html
(*4) http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008112700196&genre=B1&area=O10
(*5) http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&lr=lang_ja&um=1&ie=UTF-8&q=%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB&fb=1&split=1&gl=jp&ei=LA2RSp8umIboA8bBheYK&sa=X&oi=local_group&ct=image&resnum=1
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【大前解説】
●基本的に「富士山静岡空港はいらないのに作ってしまった空港で名前の割に富士山からはめちゃくちゃ遠い。羽田から富士山と等距離。
●他の空港を見ると、松本、福島→残ったのは千歳、伊丹、福岡だけになっている。
→余計なところの路線に金をかけ過ぎている。
●国際貨物便は24時間でないと出来ない(現在は7:30-20:30)
→貨物には全く使えない。
●インチョンをハブにしてEUに行ったり出来るようにここにLCCのシャトルを飛ばす。
●ローコストキャリア(LCC)を呼んで経営してもらうJAL、ANAと契約をやめる必要がある。
●3年やってダメだったら閉鎖にする。

【反省点】
・貨物便の時間を検討していなかった。
・LCCを飛ばすという方法は検討していたが、LCCのみにしてハブ空港を成田でなくインチョンにするという発想の転換は全くなかった。
・結論としていずれ閉鎖になるという考えは同様であったが、より良い改善案が見つからなかったため廃止にするという結論を出したので、課題解決の案が弱い。
・地図を見て位置確認することは出来たため以前より考えやすかった。

【今後】
・2年時の問題解決思考を頑張ろうと思う。

2009年8月17日月曜日

ケーススタディー(Jフロントリテイリング)

一週前のケーススタディー。
他の試験が重なって、回答を提出した人が9人だった…。

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【課題】
あなたがJ.フロントリテイリングの奥田務社長兼CEOとすれば合併効果が一向に上がっていない現状をどのように改善するか?

【回答】
メーカーなどと提携して大丸バージョン、松坂屋バージョンのオリジナル商品を開発し、Jフロントの特徴を示しながら収益の一端を担わせる。

【理由】
百貨店は、軒並み売上・利益が対前年割れの状態であり、J・フロントも急激に業績が悪化している。消費の低迷から高級品を扱う百貨店離れが加速しているが、特にJ・フロントは他の百貨店と比べて特徴がなく、規模の大きさだけでは戦える状態ではない。
合併におけるシステム等の統合は他社と比べて進んではいるものの、業績向上、イメージ向上のシナジーが出せていない。

他社と異なる商品ラインナップを持つために、テナント店の支払い分率を低下させて、品揃えを増やすことも可能であるが、駅ビルなどの後追いになる為得策ではない。また立地を生かしたディベロッパー的業務も可能であるが、百貨店の人気が低い状態では勝算が少ない。

J・フロントは、テナントとPBは8:2の割合となっており、テナント商品の売上が悪く収益の足を引っ張っている。よって高収益を目指し、何らかの特徴を示すには、PB商品の開発を行う必要がある。

顧客のターゲット、商品のコンセプトを明確にして、衣類だけに限らず開発が可能なオリジナル商品を賛同してくれるメーカーと協力しながら開発したい。

【参考】
http://www.bbt757.com/svlAirCampus/mes/15139/392 (根本さん)
図1(松村作成)
http://www.bbt757.com/svlAirCampus/mes/15139/383 (林祐介さん)

図1

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【大前回答】
銀座の松坂屋は立地が最高なのに客がいない。もったいない。あそこは立地を生かして25%の賃貸をもらってビジネスモデルを変えてしまう。銀座の街に並んでいるブランド店などを呼んで、縦に並べてしまうイメージ。

【反省点】
・雑誌や記事をまとめて独自の表(図1)を作成した分析方法に関してはTAの方よりおほめの言葉を頂けたが、問題の本質であるKFSには届いていない。
・テナントになるのは、人気がないので無理という結論を出したが、地図で確認すると立地は良いことに気づいた。実際に百貨店に足を運んだことも、地図上で何処にあるかも確認していなかったためイメージが沸きにくかった。

【その後】
ちなみに松坂屋(銀座)に行ってみたけど、確かにしょぼかった…。あれでは客が来ない。
近くの松屋は外観もきれいで、客足もあった。
立地は良いのに…という大前研一の話が気になったが、実際は百貨店としては余り良くないみたいです。低価格の商品を扱っているゾーンに位置しているので、高級品を買い求める顧客の流れは反対側に行ってしまいます…。おみかんさんに聞きました。



やっぱり、現場に足を運んで直接目で見て、話を聞かないと良い結論は出せないと思った。

2009年8月2日日曜日

1年時全講義視聴終了!

漸く1年時の全授業の視聴が終了した。あとは試験を待つのみ。
オンラインテスト(時間指定されていて、問題提示から時間内にネット上に送信する)が来週の日曜日に1つ。後は論文形式で、これから3週間の間に計4つ提出すれば無事に終了となる。

ちなみに本日も大前研一授業のオンライン試験があった。

問題提示から2時間以内に800文字で論文を書いて提出。時間オーバーしたり、文字オーバーしたり、ネット回線が壊れてもダメ。結構怖い。
まぁ、株の売買するときも最高のタイミングでネット回線がおかしくなったら成立しないし、大損する可能性もあるから似たようなものだな。

そんな試験を受けた。

これからの試験もあるので、まだまだなんとも言えないが、7月に入ってからまさに激務だった。7月の3連休を除いて、正直まったく遊んでない・・・。
お酒も飲んでない(仕事のお付き合い除く)。
基本、帰宅後すぐに勉強。土日の仕事もあったので、残りの時間は基本勉強。ずっとパソコンに向かっていた。

先輩の話によると、1年時のもっともハードと言われている「マーケティング概論」「アカウンティング」「Branding」が見事に重なった。さらに「統計解析」も選択していたので、あ~れ~という感じ。
ただ後悔はない。やっといてよかったと思える授業ばかりでした。

無事にテストを仕上げて、2年時に向けて鋭気を養いたいものですわ。
ちなみに、試験が終わったら今のうちにたくさん本を読んでおこうと模索中。
講義の振り返りも含めて、またアップしようと思います。
(自分を追い込んでみた…)




↓皆既日食 22,July,2009 in Nagasaki

2009年7月28日火曜日

GDP別の産業の変遷

Mailを読み返していたら、今年春の話だけど覚えておいた方が良さそうな内容があった。

大前先生の講義での話で、国ごとのGDP別で産業が変わるというもの。当時はリーマン破綻に伴う景気悪化により、日米中心に車が全く売れなくなっていた状態。そんな中で以下の話をされた。

■一人当たりGDP(米ドル)

・1,500まで →自転車

・3,000まで →バイク

・5,000まで →車

・10,000以上 →ハイテク産業

とのこと。

要は、GDP4,000ドル/一人あたりのタイとか8.000ドル/一人超えているけど普及率が30%程度のマレーシアとかはまだまだバイクが売れて、これからは車が売れるということ!日本はGDP10000ドル/一人をはるかに越えているから、既に衰退市場と言うことだ!これを聞いた時に「こりゃ景気云々じゃなくていずれ売れなくなるわ…」と感じてた。。。防備録として保存。

医薬品市場に置き換えると、恐らくGDPの成長と共に高度な医療が受けられるようになると思う。ただし保険制度は別問題。疾患も、発展途上国はマラリアとかをはじめ、感染症などで苦しんでいて、生活習慣病などあり得ない。アメリカでは抗肥満薬が売れたり、睡眠薬が売れたりしているけど、こっちだったらなんて贅沢な…といった内容だなと思う。

儲かるのはまだ先進国で、規模は小さいけど現在二桁成長をしているのが、こういったファーマダイジング国。自動車産業が先進国を目指すようにいずれ製薬会社も目指すことになると予想できる。国内企業だとあと5年から10年後が恐らく本格的な進出になると思う(それまでは特許切れ対策で恐らく落ち目)から、今のうちに色々勉強しておいた方がいいと思う。

2009年7月27日月曜日

ケーススタディー(ロッテ)

毎週お題が取り上げられてケーススタディーを行っている。週によって個人的な取り組み量が異なるけれど、頭をフル回転して取り組んでいる科目であることは間違いない。全くわからないこともある。以前の三井トラストとかは事実の理解だけで終わった…。けどかなり知識は得た。

1週間考えて、ディスカッションして、回答を出して、日曜日に大前さんの解説(考え)を聞く、という流れ。大前解説(考え)が100%正しい訳ではないけど、その解説を聞いていると、考えが同じ時、同じ個所があったり、全く反対の考えだったり様々。ただ重要なのは、考えのプロセスであると思うので、折角なので振り返りをすることにした。今まではその場で一喜一憂レベルの振り返りで、所謂やりっぱなし。

残念ながら今回の取り組み量は最低レベルだけど、始めることにする。
読んでもつまらないかもだけど、そもそも防備録としてスタートしたBlogだから気にしない。


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【課題】
あなたがロッテの佃孝之新社長とすれば、配下にない韓国ロッテも含めて今後の成長戦略をどのように展開していくか?

【回答】
日本での高収益体制を維持し、VRICsを中心とした海外進出に対して、自身の持つノウハウや人脈等を最大限活用し、重光家率いるロッテの成長をサポートする。

【理由】
ロッテは重光武雄氏(現会長)が日韓をまたいで築き上げた一大財閥である。日本ロッテでの高収益により得た利益を韓国ロッテグループにつぎ込み成長した。
。しかしながら過去においても外部の人材も効果的に用い、韓国での百貨店業務を大成功させているが、事実上は重光家の配下にあり、長男宏之氏、二男昭夫氏も副会長と、一族経営を行っている。
日本ロッテは食品事業中心で約4000億円である一方、韓国ロッテグループはホテル事業やロッテワールドなどを行い、約2兆5000億円とケタ違いのグループである。

佃氏は2009年7月よりロッテHDの新社長に就任し、今後日本ロッテの指揮を執ることとなるが、重光家が覆いかぶさっている状態でいることは変わっておらず、更に韓国ロッテグループは支配下にない。

日韓ロッテをみると今後魅力的な市場はVRICsなどへの食品、流通(ホテルなど)の展開であり、日本市場での躍進ではない。よって、佃氏とすれば、自身の出身であるホテル事業のノウハウや人脈、また日本で得たビジネススキルを伝達し、人材育成を行い重光家率いるロッテの成長のサポートを行う。

【参考】

週刊ダイヤモンド2004年9月11日号
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090701k0000m020100000c.html

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【反省点】
(Fact)
・ロッテHDと韓国ロッテグループの構図を途中まで誤って理解し、直前に気づいたので時間が足りなくなった。
・佃氏の経歴について深く調べていなかった。
(Logic)
・佃氏は65才であり新社長としては高齢なので、思いきったことをするよりも基盤を固めようと考え、若干消極的になった。(実際は積極的に攻めても勝算があることがわかった。)
・日本の技術を韓国に輸出することばかり考えていて、韓国の技術を日本に輸入する発想が全くなかった。

【今後】
・正確な事実を集めて、正確に理解する。まずはここから。
・社長や企業の歴史やキャリアを調べる。自社の強みや弱みが理解できるようになる為。
・社長なんだから思い切ってやれることはないか考える。でないと、解雇される。てかいらない。




2009年7月18日土曜日

CSR活動は言うべきか、言わないべきか

Brandingの講義の中で、「CSR活動は周囲に公表すべき」という意見と「CSR活動は当たり前だから公表する必要はない」という意見があるようだ。「言った方が良いんじゃないの、ありのままに伝えれば…悪い事ではないし企業の姿勢や人となりが理解され易い」というのが個人的意見。そこまで深く考えていなかったけど。
またこれから色々議論が始まるのかな…。

アフラックの副会長であるチャールズ・レイク氏との対談を聴講したけど、アフラックとしては「公表する!」ときっぱり言い切っていた。外資系だし、当然だなと思う一方、日本は美学的に「公表する!」と断言できないのかなとも思う。
ただ公表の仕方も戦略的で、とても勉強になった。
公表するといってもただ単に「やりましたー!!」ではないとのこと。一緒に仕事をしているアソシエイトの方を中心に伝達し、戦略的にターゲットを決めて伝えている様子。もちろん経営理念から外れていることはしないので、効果的な方法であると感じた。この辺もマーケティングの知識や実行力が問われるのだろうと思う。

最後に好きな言葉は、

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

外資系の企業、外国人とは思えないほどの教養であるが、こういった姿勢が長くCSR活動を行えるし、将来的にも反映していく秘訣なんだろうと思う(実際、小中学と日本にいたみたいだけど)。保険会社というと何となくぼったくりのイメージが強いけど、今後は中身もよーく見ながら判断していこうと反省しました~。

2009年7月17日金曜日

Demography (America)

マーケティングの講義で、ターゲットを見極める上でDemographyを考えた。
今回はアメリカについて学んだが、「えーこんなに違うのか・・・」とビビった。行ったことないし住んだこともないから井の中の蛙だなと感じた次第。

基本的に伝統的な家族構成は、こう。
■両親、子供2人、自動車2台、ペット

これは、なんとなくわかる。でっかい家に庭があって、TVで見るまんま。
で、勝手に想像していると実際のデータは違うことが判明。

裏のデータは、こうなっている。
■18歳以下の33%は片親。
■アフリカン・アメリカンでは、46%が片親。11%はその他。
■アフリカン・アメリカンでは、新生児の69%がシングルマザーの元に生まれる。
■全米でも、新生児の33%はシングルマザーの元に生まれる。

ということは、伝統的な家族は少なくなっているのか、その家族は血が繋がっていないのか、ということになる。特にアフリカン・アメリカンになるとデータが明らかに変わっているし、ブラックな部分が見えてくるような気がする。

更に恐ろしかったのが、犯罪と貧困のデータ。
■全米収監人口は、230万人(100人に1人)←人口3億人だから割合はもう少し少ないかも。
■黒人男性だと15人に1人
■黒人男性の内、20歳~34歳だと9人に1人。
■ハイスクール卒業率は、郊外は80%、都市部は50%。

9人に1人って多すぎない?って思ったけど、そんな感じなのかな。
こういうデータ見ると、セグメント見極める時も単純な市場データに加えて、このDemographyや、ソフトな部分(宗教とか)も十分に加味しないと海外進出は成功しないなと感じた。

郊外のほうが卒業率が高いのは、真面目に学校行くのかな。都心部は危険が一杯!?なのかな。
この辺は行って、住んでみないとわからないね。

【参考】
アメリカの人口ピラミッド
http://www.census.gov/cgi-bin/ipc/idbpyrs.pl?cty=US&out=d&ymax=250

2009年7月16日木曜日

Branding

マーケティングの講義で頻繁にBrandについて話があるが、あっと驚く話が多い。
基本的にBrandingは2つの同じものが目の前にあった場合、片方をもう一方よりも価値あるものにするということ。差別化の手法である。Brandと聞くと高級品を思い浮かんでしまうけど、実際はいろいろある。
特に感心したのが、コモディティでさえもブランドによって差別化できるという話。
たとえば、水。
どこにでもある水なのに「evian」は見事にBrandingして価値をつけた。そして皆これを買っている。(最近はもっといろいろ出てきた。
更にこの類で行くとお茶もそう。コンビに行けばBrandingされたお茶がいっぱい並んでる。特にこれにCodranding(共同ブランド)して成功したのが、「サントリーの伊右衛門」。
サントリーだけだとBrand力が弱い(サントリーといえばウィスキー)。なので、京都福寿園とCobrandingして「京都福寿園のお茶 伊右衛門」として販売した。

Brandingは差別化の重要な要素(特にソフト面)になるようだ。

製品のラインナップを増やし過ぎて、ターゲットを見誤り、Brand価値を上げてしまうこともある。
たとえば、Black&Deckerという会社。大工の工具等を売っている。従来は専門、いわゆるプロ用に開発していて、圧倒的な支持を受けた。しかしながら、一般大衆者にも使える工具(初心者でも安心プロ用品みたいな感じで)を販売し、一気に知名度が広まったため、従来の顧客であったプロ達が一気に離れてしまった。で、どうしたかと言うと、新しく「DEWALT」というBrandを立ち上げ、こっちを専門者向けとして再販売した。これまたBrand。
Black&Deckerの製品は圧倒的に性能が良いので、プロの専門家達は使うべきだが感情で気に許さなかった様子。
B2Bだと、企業のBrandイメージは必要でも製品のBrandで売買が決まることないだろうと思っていたけどそうでもないみたい。専門家向け、大衆向け等々含めてBrandingが決定されていくのだと思う。

2009年7月12日日曜日

『グローバルリーダーの条件』

タイトルが良いので『グローバルリーダーの条件』を読んでみた。大前さんと船川さんの対談なので、あっという間に読めてしまう。

各企業、グローバルリーダーが足りないと言われて久しく、特に対策も打っていないようなのでさらに足りない、足りないの繰り返し。
「英語出来ないから人が足りないのかな・・」と漠然と思っていたら実は違った。グローバル化に伴って、従来より進出国が増えてしまった、また進出しなければならない国・地域が増えたことが原因のようだ。更に現地生産で済ませて、その国のナショナルスタッフ(NS)を利用すれば良いじゃないか、と思ったが、それを統率する人材(日本人)がやっぱり必要とのこと。そりゃそうです・・。ということでグローバルリーダーが足りない。→足りないから進出できない。→外資系に負けちゃう。という流れのようだ。

その為には語学もそうだけど、広い知識と思考力が必要。何か言われたら自分の考えが言えるか、質問できるか、みたいなところ。この辺はいろんな本でも授業でも言われ続けていること。

語学に関しては、ビジネスの共通言語は間違いなく「英語」だけど、それは「アメリカ英語」でも、「イギリス英語」でもなく、「ビジネス英語」が共通言語だ!と熱く語っていた。
母国語が英語でない人達がたくさん英語を使って仕事をしている。だから日本人もビジネス英語のネイティブスピーカーになれるというのだ。これは凄いなぁと思う。
確かに、オーストラリアもシンガポールもインドも英語話すけど、シングリッシュとかインドの英語もなまりがすごいし、アメリカ英語でもなければイギリス英語でもないね。でもコミュニケーションは出来るし、ビジネスは出来る。発音気にせず、間違いを恐れずにやっていこうとのこと。

一方で、英語のニュアンスに関してはかなり厳しく警戒している。

上記のようにいうと、日本人はガンガン「Yes or No」の質問しかしないと。
英語は単刀直入にいう言葉だと認識して、何でもかんでも直球でやりとりしてしまうらしい。これでは、ビジネスは出来ない。
日本語同様、ニュアンスがある。それは会話の中、表情、強弱の中にあると。なので、人間社会の中で身に付けるしかない。ブロークンイングリッシュでは勝てない。世界にはこのニュアンスが分かるグローバルリーダーが沢山いるから、日本は世界で勝てないのだという。

単に「英語がうまくなりたい」のレベルではないようだ。
マインドもともに鍛える必要があるようです。

ちなみに、以前ラリー・キング・ライブに、大前研一、小池百合子、田丸美寿々、デーモン小暮が出たことがあったみたいだけど、ラリー・キングとまともに話せたのは、大前研一だけで、頑張ったのはデーモン小暮だったとか。小池さん、田丸さんは英語が得意とされる人でもタジタジだったみたい。

グローバルっていうのも中々大変ですな。奥が深い。

その他、エリート教育よりもリーダー教育をすべし!
これからの教養は「地球環境について話せるか」らしい。これは日本でやったら引く人が多そうだけど、この辺から日本は島国なんだなと思う。視野が広ければ勝手に会話に出てくるからね。

【参考資料】

2009年7月6日月曜日

CSRは奥が深い(Brand buildingの一環にCSRがある)

マーケティングの科目と並行して、Brand Buildingも選択してみた。
その中で21世紀のBrandにはCSRが背景として必要である、とかなり強調していたのが印象深かった。
確かに沢山不祥事が出ているので、消費者も企業を見る目が変わっているのは確かに実感できる。アメリカのCSR協会によると、消費者の80%が企業名をチェックし、CSRを行っているかで購買を決定するとか。少し強調し過ぎだろうと思うが、多くの人が注目しているのは数字でも裏付けられたみたい。

具体的にどういうCSRが必要かと言うとこれからは「地域社会の発展に貢献する」ことがKeyになりそう。”Community involvement”を繰り返していた。担当教授の佐藤玖美は英語がどんどん入ってくるのでちょっと大変。やたら発音が良いと思ったら、どうやらアメリカ国籍だそうだ。日本の学校に行ったことがないとか言ってた。。。

話は戻って、日本の経営者のCSRにの意識調査(御社のCSRはどのようなものですか?)で上位に入ってくるのは、
「法令を順守する」「より良いサービスをする」が1位2位。
悲しいかな3位にようやく「地球環境の保護に貢献する事」が来た。しかしながら、中身は大したことない。たとえば鉄鋼だったら無駄な廃棄物を出さないようにするとか、エネルギー系であったら有害物質を出さないとか。。
これって、法令遵守と変わらないなと、思った。
やるんであれば、環境保護に力を入れているNGO団体を応援するとか、スタバ(CSRも有名)だったらブラジル、コロンビアで豆を取るときに、地域に貧しい村々で井戸とか掘っちゃってる。
この辺は見習うべきなんだなと感じた。

ちなみに、学生時代に環境問題を勉強して、もう時期日本から撤退する少年Aによると、企業の活動自体が環境保護になるようでないとダメだ!とオーストラリアのシドニーを歩いているときに言われた気がする。探すと今のところ、マラリア防止の蚊帳を低価格で販売しながら、環境・貧困問題を解決してビジネスも成り立たせることくらいか()。

とにかくCSRは奥が深い。

2009年7月1日水曜日

『最強国家ニッポンの設計図』

大前研一の直接の授業を通じて世の中の動きを学んでいる。毎週行われるニュースの解説は、世界中の経済や政治のことに触れており、経済音痴の自分も少しづつ視野が広がってきた。

その授業の中で「総選挙前に!読んでおこう。」とされた『最強国家ニッポンの設計図 ザ・ブレインジャパン建白』を素直に読んでみた。うーん、深い!
以前から言い続けている道州制や外交関係、年金の問題など多岐にわたって提案している。確かにこの通りに行えば、少なくとも未来は描けるな、日本も捨てたもんじゃないな、という気にさせられた。

本来、政治とはこうやって国民に希望を与えるものでなければいけないと思う。小泉さんは長期政権で大成功した政治家であることは間違いないけれど、具体的に国民が日本の将来に対して希望を持てたかといえば、答えは「NO!」であると思う。講義でも言われていたが「郵政民営化」が行われて、その先どうなるとか、民営化することに対する素晴らしい未来を描けた日本人がどれだけいたかは全くわからない。しかしながら「郵政民営化に賛成か、反対か」という選挙が行われた。日本国民を全て巻き込んだ総選挙の焦点が、「郵政民営化」であるのは確かにおかしい。それよりも、日本の経済を動かすほどの政策(法人税、累進課税の変更とか)や外交関係(アメリカ一辺倒でよいのかとか)、憲法改正(新しく作り直すのかとか)に本来であれば焦点が当てられるべきなんだと思う。

ただ少なくとも、政治的にどうであったかは別にして、人気やパフォーマンスも含めて、在籍中は日本を一つにまとめ続けたと個人的には思う。これは素晴らしい。なぜならここ数年、および今現在もはそういう総理大臣はいないし、そうでなくても1億3千万人をまとめたんだから素直にすごいと思う。

この本だけではないが、最近は国会やニュースで言われる内容が本当に的外れであることが理解出来るようになった。それを体系的に1冊にまとめて貰えた(SAPIOの連載をまとめている部分が大だけど)ので読んでいて整理できた。
建白する「ザ・ブレインジャパン」がどうなるのかわからないが、卒業後に「入らない?」と言われることを夢見て今後も知識を広く身につけて目を養っていこうと思う。

2009年6月27日土曜日

『断る力』

勝間和代の『断る力』を立ち読みしたが、かなり違和感を感じた。

人間にはキャパシティーがあるので、すべてを行うことはできない。それ故、取捨選択が必要であると思う。これは間違いなく真理。企業でも昨今生き残るための選択と集中が行われている。
ランキング2位のところにこの本があったので、初めて手にとって読んでみたが、腑に落ちない。

まず、勝間さんはこの「断る力」を身につけることで、自分の軸を作ることを勧めている。悪いことではない。共感もできる。スペシャリストになるには手を広げすぎてはダメだから。
しかし、20代後半までに「断る力」を身につけて自分の軸を作ることを勧めていることは、腑に落ちない。

現在、多様化している世の中では単なるスペシャリストは生きていけなくなると思う。新しいものに取って代わられる上、それしかしらないとコミュニケーションが取れなくなる。これを文字で表すと「I型人間」(縦軸が深さ)と言うらしい(「組織と経営」で学んだ)(*1)。
では、どういう人間が求められるかと言うと「T型人間」(横軸が知識の幅)。あらゆることを知りながら、独自の専門性も兼ね備えている状態。さらに理想なのは「π型人間」。専門性が2つ以上ある状態で、かなり幅広くコミュニケーションが取れるし、これからのリーダーには絶対不可欠になると思う。

故に、早々に(20代で)専門性を高めてしまうのは、少し待てと言いたい。

ちなみに、勝間さんはマッキンゼー時代(約5年勤務)あらゆるジャンルの仕事を断らずに手がけ、夜な夜な仕事に明け暮れていた。つまりかなり知識の幅「-」は広いだろうし、マッキンゼーの中の同期で一番早く出世したくらいだから、その深さも世間一般よりは深い。さらに銀行勤めもしていたのだから、いわゆる「T型~π型人間」と推察できる(*2)。
その勝間さんが、より専門的になるために「断る力」を発揮するのはいいけれど、知識の幅のないであろう20代の人間が「断る力」を身につけてしまっては「I型人間」が増えてしまう。
それよりも、自分の苦手な分野でも最低限の知識を身につけるなど、知識の幅を広げるほうが良いと思う。自分であれば金融とかITとか。

ゆとり教育で育った昨今の20代が「断る力」とか「WB(ワークライフバランス)」とか言い出したら、日本はろくな人間が育たないと思う。勝間さんには悪いがあまり売れないで頂きたい本と感じた。 と言うよりも良く売れてしまうのは何も考えていないひとが多いということの裏返しか・・(まぁ、販売戦略的には良いんだけど・・・)。

恐れ多いが、当の本人はこのあたりのことも十分に承知のことと思うが、雑誌で取り上げられたり大文字の活字になるのは、このあたりのフレーズになるので、マスコミに大きな責任があると改めて再認識した。マスコミに踊らされる生活はやめよう。それこそ、「断る力」を発揮するときだ(と思う)。

2009年6月22日月曜日

So,Hey Boy ,Do It , Do It , Do It...

我が友の日本代表がめでたく来年からMBA留学することとなった。
それで、講義を通じて得た内容を踏まえて、エラそうに今のうちに読んでおいたほうが良いよ、という本を3つ紹介したい。

と、その前に、一言。
そもそもMBAは、資格でないので何の効力もない。持っているだけでは意味がなく使いこなして初めて意味がある(と思う)。ということだから、卒業しても何にもならない(もちろん凄いけど)。
卒業してビジネスをして、稼いで、自己投資分をペイ出来たらとりあえず第一段階成功という感じだろうか。
そして、MBAは何も世界最高峰とかいうものでもないくて、単なる「ビジネスの共通言語」を学ぶためのもの。グローバル化が加速するにつれ、海外とのやり取りが今後益々増えると予想されるが、海外と取引をする場合、大体海外の人はMBAホルダーであることが多いので、こっちもMBAホルダーか、そのことを知っていないと話にならない。なので今後持っていて当然となるかもしれない。

ということが大前提だけど、海外留学すればそれだけ人脈が広がって、多様性が増すので、これはかけがえのない財産。お金を払っても得られないほどの価値がある(と思う)
うらやましい限りだ・・・。

ということで、より充実したキャンパスライフを過ごすために、この辺は知っておいたほうがよい、もしくは、しらないと置いていかれちゃうところを実体験を元に以下に纏めて、3冊推薦しておきたい。


①『ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書) (新書)


まずは、何といってもファイナンス。
投資するにあたって企業や事業の現在価値がわからないと話にならない。
特に、日本では資産運用に関して最近、日本版401Kが出来たけど、気にしている人を見たことがない。ところが、特にアメリカでは資産は運用する(決して原稿に預けるものではない)ものであるらしいので、ファイナンスの勘は磨かれているらしい。
何も知らずに、去年の12月にファイナンスの講義が始まって、最終的には無事に通ったが、クラスメイトのほとんどが落としたらしい。そして今再履修中だとか・・・。
そん時に、クラスメイトでとある会社の経営企画室の方に勧められたのがこの本。


かなり優しく書いてあるけれど、本質は付いているように見えるし、本当にざっくりわかる。
あとは実際の講義でじっくりやれば、心配なし。
その他『道具としてのファイナンス』『マネー力』もおススメ。


②『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) (新書)
梅田望夫の名作。

ITに強いというのは、Word、Power Pointを使いこなせることではない。PCが壊れたときに直せることでもない。ネットを利用できるというのは、Mailが出来るとか、検索できるということではない。
インターネット(WEB)の性質を理解して、あちら側(WEB側)とこちら側(実体経済)を上手に行き来してビジネス出来るということが「ITが強い」「ITを使える」というのだと思う。
グーグルがなぜ、在庫も抱えずに実体が不明なままで、あそこまで時価総額を高めてしまえる理由がそこに書いてある。
これは理解しておく必要があると思う。(未だに消化しきれていないけれど)




③『ハーバードMBA留学記』の第5章



言わずと知れた本ですが、この中の第5章に、ファンド関係の内容が書かれている。
アメリカでの内容が元みたいだけど、昨今のEUのヘッジファンドによるECBの慌てぶりを見たら、世界共通であると思う。経済を知る上でもヘッジファンドに触れておく必要があるので、岩瀬さんの解説付きだから、すーっと読める気がする(俺ももう一度読んでおこう)。
ちなみに、アメリカのMBAの就職先に第1位がヘッジファンド(推定初年収4000万円)。第2がモルスタとかGSなどの証券会社(推定初年収2500万円)。続いてマッキンゼーなどのコンサル(推定初年収1800万円~2000万円)。
今は金融危機でヘッジファンドが大コケしているので、就職先がなくて困っているようだが・・・。


こんな感じで、ファイナンス、IT、経済から1冊づつ、計3冊紹介してみた。
マーケティングとか、組織とかアントレプレナーとかは、恐らく講義を中心にクラスメイトとのディスカッションでとてつもないくらい知識が思考が得られると思う。しかし、この3点は、土台が出来ていないと話が理解できないという悲しい結末になりかねない。ということで、この3点を勧めてみた。
これに加えて恐らく海外は、あうんの呼吸がないから、より一層のロジックが必要になるんだと考えられる。
が、たぶん大丈夫。

更に、我ながらエラそうにMBAについても語ったが、自分自身試行錯誤中。
MBAを取ってからが勝負。消化不慮になってもどんどん進むべし。「今があるのはあの時があるから」のあの時になればよい。MBAを学んでいるときが人生のピークでは悲しすぎる。
卒業後の飛翔が重要だ!(これは自分に言い聞かせている)

役に立てば、幸いである。

So, Hey Boy,Do it !!