2010年2月27日土曜日

2年次前半もほぼ終了

2年次前半もほぼ終了で、来週に「問題解決思考」のレポートを提出すれば完全に終了。
3月は毎週やっているケーススタディーだけになるので春休みみたいなもんかな。
といっても1年次のこの時期のケーススタディーは成績に反映されなかったけど、2年次は反映されるから何とも言えないけども…。

レポートは、携帯キャリア(Docomo、Softbank、au)と電機メーカー(Toshiba、Sony、Panasonic)の内1社を選んでAppleが急成長している今どのように進めていくか?というものをPSA(プロブレム ソルビング アプローチ)で考えて具体的な企画や商品を提案するもの。
期間は正味3週間くらいかな。

まず本質的問題点を探すことからで、これはほぼ出来たように思うからあと1週間でまとめないと。
といった感じ。

成績はぼちぼち出て来るころかな。
高校生の時こんくらい勉強してれば浪人しなかったのにな。
ま、浪人したから今の自分があるわけですが~。

仕事も忙しくなっていて、レポ出したら暫く抜け殻になりたい気分。
去年同様3月中に読みたい本などを読破しようと思っていたけど、それしだしたら4月以降に支障を来たしそうなので、、、。

2010年2月22日月曜日

ケーススタディー(Google)

更新が滞ってました・・・。
2週間かけてのケーススタディー。

中々よい感じで議論&回答が出せたと思う。議論に深みが出たのは、「現地CEOから学ぶ経営の勘所(中国編)」を選択していて(クラスではしていない人が多い)、中国で事業をする難しさを学んでいたので深く考えられた。

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【課題】
あなたがGOOGLEのERIC SCHMIDTとすれば、中国問題をどのように解決するか?

【回答】
これ以上米中間の問題に首を突っ込まない。
サイバー攻撃に対するシステム強化に集中して中国事業を継続する。

【理由】
中国は13万人の人口であり今後ネットの普及率を考えると巨大な市場であり、「世界中の情報を整理する」という目標を持っているGoogleとすれば外すことの出来ない市場である。
そこでGoogleは2006年に谷歌(Google.cn)として中国市場に参入した。しかしながら、中国政府の情報漏えいなどの規制から「検閲」を余儀なくされており、またGoogleとしても個人情報の観点からアカウントを持たせず、Gmailやブロガーなど登録が必要なもののサービスはしていない。
このような状況でGoogleは事業展開をしており、シェア70%近く取っている百度に続いてシェア20%~30%で第2位となっている。

今回は、中国が中国人人権活動家のGmailのアカウントに対してサイバーアタックをしたこと(その他シリコンバレーにオフィスを構える他業界の会社も受けている)をきっかけが所謂“中国問題”が引き起こされている。

その後、Googleとしてはサイバー攻撃を受けたことを公表し、「検閲」に対して快く思っていない(Don't be evilが企業の理念)創業者のセルゲイ・ブリン氏がスタッフに対して「中国からの撤退は辞さない」との発言。これがうわさを引き起こし、最終的には米国政府(クリントン)の発言が米中問題として取り立たされ事件が大きくなってしまっている。
Googleは中国‐Googleの問題でなく、中国‐米国の問題に巻き込まれてしまい、撤退などが独り歩きしている感がある。


同じ創業者のラリーペイジは「進出する国家の政治は変えられない」との意見であり、セルゲイの反対意見もありながら、最終的にはGoogleとして「検閲」や「規制」があることを承知の上で進出している。
つまりエリックシュミットとしては、今後のGoogleの繁栄や目標を考えると中国撤退は考えられない。

Googleが出来ることはサイバー攻撃に対する問題を解決することだけである。
「出所を突き止め中国に認めさせる」というやり方は中国人の“面子”からは暴動を引き起こすだけである為得策とは言えない。
よって、サイバー攻撃から守るためのシステムを更に社内で強化することに集中し、米中間の問題を解決するためにGoogleが出来ることは少なく、余計な問題を抱えてしまうことになるので、これ以上首を突っ込まず、社内の統制を取ることに集中すべきである。

セルゲイとラリーで意見が分かれているが、CEOはエリックシュミットであるので二人の面子を潰さずに最後は自分で決めればよい。
---unquote---
【大前解説】
*今回は扱っているデータや着眼点はほぼ同じであったと感じた。
しかしながら、一つの事実から読み取る内容が違っていたと思う。

・米中政府間のネットに関する価値観が異なる。
(中国) 
 Google騒動による国内市場のイメージ悪化は避けたい
 Googleが撤退すると政府への不信感が高まってしまう
 もっとも恐れるのはそれによる中国国民の政府批判
 ちなみにGoogleの主張が正しいと思っている(しかし面子がある)

(米国)
 「自由」「民主主義」という建前は堅持したい
 外交問題は避けたい
 検閲協力などは避けたい
 中国は今後成長するので魅力的な市場である

・つまり、価値観は異なっても利害関係はおおむね一緒!!
よって
・政府間で騒がずに、表向きはこのままでも裏では「中国に協力しますよ」と近づきすっと中国市場に入り込んで、政府と対等に話せるIT企業になる。

【反省・今後】
今回は「撤退すべし」というクラスの方が多かったけど、魅力的な市場で面子の問題だけだから撤退はしない。政府間に巻き込まれると話がおかしくなるから、騒がずに社内統制を取る。という結論を出したが、逆に利用して中国政府と対等に話し合える企業になるというオプションもあるんだ~と勉強になった。
利害関係というドロドロした部分も勉強になった。

2010年2月16日火曜日

『カラオケキャピタリズム』

P.144 L10
「持続性」は従来の経済的目標に基づくものでなかった。~ヒエラルキーから離れろ。これからはレゴの原理の時代である。

P.149 L4
組織は社員を所有していないし、所有することもできないし、所有すべきではないのだ。社員は、何曜日のどんな時間にでも、会社から立ち去る自由があるのだ。~有能な人間がどこに入るのかを選ぶのであり、組織が有能な人間を選ぶのではない。会社人間など忘れるべきだ。企業にとって必要なのは、有利な方につこうと形勢をうかがっている日和見主義の男女なのだ。

P.199 L5
標準的なMBAトップが経営する企業はどこでも、成功のために同じことをしているのだ。~彼らは同じ本を使っているのだ。~MBAが差別化を生む可能性はほとんど期待できない。


⇒個人力の重要性を強く訴えている。一人の力で企業は変わることを言っている。非常識的な人間になることをある意味勧めている。

IFRSが適用されても・・・

IFRSが適用されると…」で利益が減るから節税効果が利かなくなるのではないか…ということを考えたけど、これは大きなる誤りでした。

クラスの公認会計士の人とTAの公認会計士の方に確認したら、
「会計のルール(規則)」と「税金のルール」は別のものだということで、一緒にするのはりんごをみかんを比べているようなものだと言われた。このたとえも良く分からなかったんだけど、
要するには…

IFRSによって会計のルールが変わると、今までの会計ルールによって算出されていた金額(利益も含む)が変化する。もちろん利益が減ったり、増えたりもする。

しかしながら、税金に関してはその都度ルールが変わったり(国としては税収を減らせないし、国家戦略によってルールが変わるらしい)するし、課税・非課税とかは会計のルールでは対応していないので、「節税効果」は全く関係ないということでした。

「M&Aと経営」で買収価格を算出しているときに会計の知識がもっと必要だな…CPA取ろうかな…資格マニアかな…とか考えてたけど、久々に会った先輩も同じこと考えていて、既にCPAの勉強を始めてた。
これはビックリしたけど、確かに必要なことなのでまぁ卒業後に考えよう。

2010年2月9日火曜日

IFRSが適用されると・・・

今月はIFRS(International Financial Reporting Standards:国際会計基準)について学んで、適用されるとどうなるか?と言った議論をしている(「現代の経営戦略論」担当:大前研一)。
先月は、今後の経済の見通しだった。
分けわかんないから、大変だけどクラスの人も大変らしい。TAが引っ張ってくれている。

今のところ簡単にだけど、売上の計上の仕方、研究開発費の計上の仕方が変わって企業価値に変化が生まれるだろう。

■売上
・メーカー → 卸 → 小売

っていうものの流れがあって、今まではメーカーは卸に売り切れば「売上」だった。
今回からは、色々ある(リスクの評価とか細かい話でまだ誰も良く分かっていない)けれど、小売までものが流れて初めてメーカーの「売上」になるっぽい。
ってことは、年度末とか売上が足りない時にメーカーのパワーで卸に在庫満タンにさせて売り上げるということが使えなくなる。
より実態に合うけれど、そうなると卸の役割がまた一つなくなって存在価値が減っていくかもしれない。


■研究開発費
・今までは「費用」扱い。
→だから、一気に研究開発費を費用計上して、意図的に「利益」を減らして「節税」していた(税金は利益×税率で計算される)。

・今回から開発費は「資産」扱い(いちを基準がある)
→となると、税金が増える…。より効率的な開発になって成果主義に陥りやすくなる(?)。スピード重視で、市場のニーズとのタイミングを間違えて売れない(?)。とかが起こりそう…


ちなみにポイント(マイルとか利用した場合の企業の会計の仕方)に関しても変わるっぽい。
TAが紹介してくれたヤツで纏まっているのでメモ代わりに載せておく。

http://www.shinnihon.or.jp/knowledge/library/issue/infosensor/2007_12/2007_12_09.pdf

適用はまだ先だけど、準備は早い方が良いと思う。

2010年2月7日日曜日

時間制限オンライン試験終了!

本日朝の9時から出題後2時間で800文字の小論文を提出するというオンライン試験を受けた。大前さんの授業はいつもこのスタイルで今まで2回受け、これが最後の時間制限のオンライン試験でした。
科目は「イノベーション」(担当教授:大前研一)

流れとしては、
①2週間前までに事前課題として1,200文字の論文提出
②それを大前さんが読み、個別の問題を当日出題し2時間以内に答える
というもの。

結構スリリングで面白い。
今回は、事前課題として限界を突破して自社の業績を上げるにはどうしたらよいか?と考え、一つの提案を出した。
そして今回は「会社に提案したとして反論される内容と対策を述べよ。」というもの。
2時間制限だけど、40分くらいで書き終わり推敲、再検討して1時間20分程度で終わった。

ただ最近良く感じるのは大前さんに言われた「クラスでいくら良い発言をしても、生活習慣にしていないと意味がない。」ということと、「結果を出す為の大学院」ということがとても重い・・・。
今回も自社の解決案として考えたけど、実際にこれを実行するとなると出来るのかどうか全く不明。
ただ今現在の立場の低さもあるし、提案を受け入れてもらい他部門を巻き込み、協力者を見つけ実行に移せるのか?とか考えると、何も出来ていないことを痛感した。

ロジカルに考えられてもそれを実行し結果と出すための「勇気」がないといけない。
これは大学院では学ぶことは出来ないから、課外でやるか実際のビジネスで果敢に挑戦するかしかないと感じた。
今現在考えたことを提案して実行が見込める状況にないのがとても残念だけど、取り組んでいる卒業研究は自社の改革になるから、ボードメンバーに提出したいと思う。その為に完成度を高めて良いものを作りたい。そして着手することになったら自分も手掛けたい。

2010年2月6日土曜日

『KARAOKE CAPITALISM(成功ルールが変わる)』より

KARAOKE CAPITALISM(成功ルールが変わる)』を読書中・・・
P.178に記載されていた内容。
「世界で最も難しいことは、人に新しい考えを受け入れさせることではなく、古い考えを忘れさせることだ」byジョン・メイナード・ケインズ(史上最高の経済学者)
「新しい考えに対する抵抗は、その重要性の二乗に比例する」byバートランド・ラッセル(哲学者)

共にとても深い言葉と感じた。

選択科目「技術戦略論」の中で、新規事業を立ち上げる時は事業戦略でなく経営戦略として捉えるべき、との内容があった。どういうことかというと、ポートフォリオで見たときに新規事業は「成長市場+自社のシェアが低い(自社の適社度が高い)」で取り組むべきだが、経営資源をどこまで投資できるかは、既存の事業とのバランスによってしまう、ということ。
攻めの経営では、新規事業(成長市場とか)にどんどん進むべきだけど、今現在お金を生み出している事業は無下に出来ない。これがなくなっては新規事業どころではなくなるということだと思う。それでバランスによってしまう・・・。
正に
「世界で最も難しいことは、人に新しい考えを受け入れさせることではなく、古い考えを忘れさせることだ」
「新しい考えに対する抵抗は、その重要性の二乗に比例する」
は的を得た言葉だなと正直うなった。

で、自分はさぁどうする?というところまで行かないと評論家になってしまって大前さんに怒られる(怒られるのは良いとしても)。
自己成長に視点を置くと、新規事業が「新しい学び(知識・考え・体験・人脈…)」に当たり、既存事業が「今現在の仕事や生活」に当たるのかなと思う。誰の言葉でもない、これを書きながら思いついた言葉だけどこれらは「成長エンジン」と「持続エンジン」かな(?)。

成長するためには、新しいことをしないといけないけれど今の仕事や生活を蔑にしてしまっては、金銭面も精神面も不安定だから成長どころでは無くなってしまうのかもしれない(金銭面は借りるという選択を取れば解決するが)。
かといって、今の仕事と生活を守りだしたらそこで成長は止まると思う(加速がないから等速直線運動)。
だから、両方のエンジンを回していかないといけない。

どっちが優先かと言ったら難しいけれど、たぶん新しいこと(新規事業、成長エンジン)の時間は絶対に確保して、残りの時間で既存の事業(今の仕事内容とか)をやるほうが良いと思う。
Googleのエンジニアは1日の内の10%~20%は、業務と関係ないことをやるように規定で決まっている。それくらい新規事業は大切なんだと思う。

2010年2月1日月曜日

賢者は歴史に学び、愚者は体験によって知る

1月から「歴史から学ぶマーケティング・マインド」を選択している。
これは歴史上の出来事を通じて、テクニカルなものでなく大局的な視点でマーケティングを捉え事象の根底に流れる思想に着手している講義となっている。戦国時代でも信長と秀吉くらいしか詳しく知らないので何とも言い難いが深い話は多いと思う。少し先生の話方がもぞもぞしていて聞きにくいんだが。。なので“多いと思う”という表現にしている。

そんな中でタイトルの言葉はドイツのビスマルクの有名な言葉。

個人的にも「自信を持って話せることは自分で体験したことのみで、経験したことのない話は深くない。」という考えはかなり強い。なので色々経験したいと思っている。(旅行もそういう意味では同じで、単純に見てみたい!という思いだけの時もある。)
ビジネスにおいては、回り道をした結果得たものや苦労したからこそ分かったこと、ということは多いと思う。特に「若いうちは苦労した方が良い」ということは良く言われ、新しい方法が分かっていながら皆が通った道だからとして同じことを繰り返す教育が沢山ある。しかしながらこういう現状を踏まえてこの言葉を講義で聞いてみて思うことは、「先人と同じ苦労をわざわざする必要はない」ということ。

たとえば、ある課題に対して失敗したアプローチ(方法や考え方)があるとする。後任は似たようなケースでわざわざそのアプローチを試して経験する必要はない。さっさと成功したアプローチで課題を解決して、もっと別の課題に対して取り組むべきだと思う。先人からすると楽をして成功している、と僻む人もいるがこれは決して楽をしている訳ではない。

現在は環境の変化が著しく、明日会社がないということは良くある。圧倒的は地位を築いていた企業が5年度に無くなっているということもある。お笑い芸人クラスにスピードが加速していると思ってよさそう。であるならば一々遠回りする必要はない。こういう時だからこそ、歴史(歴史の教科書以外にも先に経験を積んでいる人)から学ぶ必要があると感じた。
もちろんこの時は、講義の趣旨でもあるとおりケースを通じてその根底に流れるものを学ぶということで、パターンを覚えることではない。たぶん同じパターンというものはほとんどない。全て似通っていそうで少し違う。


もちろん、人生においては経験から学ぶことはとても重要であると思う。そのほうが深い人間になれる(そんな気がする)。だから(?)旅行はやめられない。良く考えればネットで世界遺産は見れるのにわざわざ行って写真撮るんだからね。
あくまでビジネスにおいて、という考えでした。
勉強は大切。知は力なり。改めて感じた。
高校受験の3ヶ月間を除いて今まで全く勉強してなかったのに、人間変わるもんだ。