2009年12月2日水曜日

大前研一のありがたい言葉 その2

まだまだ続いた「イノベーション」のQ&A。これで前半が終わりで、残りは実践編に移る。
発想法についての解説を含めて、またありがたい言葉を頂戴した。
1時間にわたって、詳細な解説と共にパワーをもらったので、少し量が多い。



●引き算も割り算も出来ないのか?「限界利益-固定費=利益」なんだから、固定費の有効活用を考えるだけで、企業の収益を改善させることも出来る。経営に難しい計算式はいらない。

●発想法は必要十分条件ではない。

●良いアイデアがあっても、ニーズ・市場性・採算性等があるかは別問題。リアルな発想でないと商売できない。

●海外で成功したものを日本に持ち込んでやるのは、発想ではなくて単なるパクリ。

●これから起こり得る兆しを捉えて、浮かんだ風景を元に事業計画を立てるてみる。この時、自分で事業を作る意思がないと本当に成功するものは生まれない。

⇒例えば良い例は南場智子のDeNAだ。携帯にカメラが搭載されて、だんだんその画質が良くなっていくのを察知して“モバオク”を作った。携帯を利用して圧倒的だったyahooオークションをあっという間に抜いてしまった。

●“Interpolation”という発想は、大きな枠の中にあるスウィートスポットを見つけるということ。両端ではなく間に結構ある。誰かが定義をし始めたらチャンス。ただ、何でもかんでも会議の時に2つの案の間をとるやつがいるけど、そんなツマンナイやつにはなるな。

●自分の立場だけで考えると、そこには「思いこみ」と「クセ」がある。だから、毎週「私が○○だったら…」を他人の立場で考えるトレーニングをしている。他人の立場で考えるのは、気楽だし、普段使わない脳の違う部分を使うことことが出来る。だから数をこなして頭を柔軟にすること。私は35年間続けている。

●要するになんなのか?と考えることは大切だけど、ここで終わったら単なる評論家。

●そこに意味するものに、作用する力と将来の“絵”を描いて、はじめて問題解決が出来るしビジネスチャンスが生まれる。

●構想力は、今まで言って来た発想法を元に自分自身のモノを創造することで生まれる。

●構想力があれば、何処に行っても通用するし、二極化する世の中で確実にアッパークラスに行ける。知識が多いだけの人はGoogleに取って代わられる時代。

●私はクラインとのところに行く時の荷物は、肩の上の丸いものだけ。あの人の知恵を借りたいとなれば、何時でも手ぶらで、頭一つで勝負出来る。

●構想力は、的確なFactとロジックで出来る。私も最初は出来やしなかったが、35年間毎日考えているから今みたいに思考が柔軟になっている。クラアントの話を聞いているだけで、マッキンゼーに持って帰って何億も掛かる仕事でも一瞬で分かることがあった。王さん(世界のホームラン王)さんじゃないけど、あの時は世界が止まって見えた。

●だから誰にでも身に付けられる。難しくない。繰り返すことが大切。あなたにでも出来る!



後半は実践編だから、もっと×2頭を使って頑張ろうと思う。

最後に、輪読会『カラオケキャピタリズム』(成功ルールが変わる)を読んで以下のようなコメントをしたら、TA経由でコメントをもらった。

*本の趣旨は、カラオケボックスの外に出て歌を歌えるか?何でも揃っている閉ざされた空間の中で、歌手になりきれるけれど、外に出て、あなた、歌、歌える?という鮮烈なメッセージを発している。


>日本全体が、至れり尽くせりの“カラオケボックス”とも言えますね。

---quote---
これからは国内に留まっていても、50歳までにどういう仕事ができるか分からないし、昇進も無いかも知れない。海外ならいくらでも青天井。厳しいけど、どうだ?くらいじゃないと、問題は国内ではバラ色の仕事はないよ、といって退路を断つ、くらいじゃないとミスリードする。
2009年12月1日(Tue) k.ohmae @サンパウロ
---unquote---

地球の反対側から、指導を受けられるのはITの恩恵で、こんな学校が成立すると考えて、設立させた大前研一はとてつもない構想力の持ち主だ。

2 件のコメント:

tomokolea さんのコメント...

すごい、胸に響く言葉ばかりだねー。
外で歌、歌いたいなぁ。

mushimaru さんのコメント...

遅くなりましたm(__)m

名言ばかりだよね。ピンポイントで突かれた感じがしたよー。

歌、歌いましょう♪