2010年5月13日木曜日

HBSとMITの考えの違い

2年次の選択科目である「リーダーシップ」を受講中。
後正武なので特に考えずに選択した。その中で

「リーダーシップは体系的な学問になっていないため、可能な限り科学的手法によってロジックにまとめる努力をする。しかしながら、今回はケーススタディーを通じて生きた具体的なリーダーシップも学んでもらう。」

という話があった。

どういうことかと思うと、二つのビジネススクールに代表されている考えを取り入れるということだそうだ。

■HBSの考え方
 -経営学は科学ではない
  ・経営は一つ一つのケースであるのだからCase Study中心に学ぶ
  ・学んでいることはMBA(Master of Business Administration)であってMaster of Scienceではない
 →一つ一つから多くのことを学び生かすことが大切で、体系的に学んで生かす訳ではない

■MITの考え方
 -経営は科学である
  ・体系的に物事を学んでいく
 →体系されたものを生かしていく

■リーダーシップ論について
 -現在リーダーシップ論は体系されていない
  ・個人にフォーカスしたリーダーの本が多い(たとえば松下幸之助とか)
  ・具体的すぎるハウツー本が多い(たとえば『リーダーの38の鉄則』とか)
  →38もあったら鉄則じゃない!こんなのもあった→
  ・規範的なものが多い(リーダーたるもの○○あるべしのようなもの)


HBS、MITはそれぞれの立場から発生した考えの様子。

後正武の考えでは、現在リーダーシップ論は体系化されていないので「未整理です」としてしまうのはNG。自分だったらどう纏めるのか?と考えて、未整理のものは自分で考えて創る以外にない。これは経営でも一緒。何処にも纏まっていないもの(情報、人含めて)を自分なりに纏め上げて結論を出すんだから。

よって、可能な限り体系的に纏めて行くが、リーダーシップ論は一つ一つケースがあるので、HBSのようにケーススタディーも積極的に取り入れて生きた内容も学んでいくとのこと。

結構、大変そうです…。


ちなみにBBTはどういう考えかというと、経営学がどうのこうのなんて話は聞いたことがない。
「自分で考えろ。今ないものを作り出せ。既存のフレームワークに頼るな。自分でフレームワークを作れ。見えない問題を解決しろ。」
って感じかな。


そうはいうけれど、強いて言うならば、
個人的には「経営学は人間学である」って感じがしてる。
人が勝手に作って、勝手にルール作って、勝手に売買して、勝手に格付けしてランキングにして、、、エゴの固まり以外何物でもない。


色んなビジネススクールがあるけれど、色んな考えがあるんだろうな。
スタンフォードはフレームワークが多いって大前さんは言ってたけど。

色々あるからどれも楽しいんだろうな。
何にでも言えることだけど、一つのビジネススクールが全てだと思わないことが大切かな。

2 件のコメント:

tomokolea さんのコメント...

そう。だからランキングとかじゃなくて、自分の「Why MBA?」を満たしてくれるところに行くのが大切だよね。

mushimaru さんのコメント...

色んな人の話聞くしかわからないね。最後は感覚かな。←これは自分のやり方だけど。

HBSの経営は科学でない、という立場がなんか意外だった。Case Study沢山分析していること自体が科学のような気がしたんだけどね。