2009年8月25日火曜日

フィンランドすごいよ②(福祉編)

続いて福祉について。

これまたすごい。基本的に病気になっても完璧に定額で治してくれる。歯医者行っても何本でも700円くらい。歯石取るだけなら500円くらいらしい。
なんでこういうことが出来るかというと、全ては税金で賄われている。
教育、福祉が充実していることは有名で、税金が高いということもまた有名。では実際どのくらいか…。

日本人にはあまり感じられないようだが、物価が高い(日本と同じくらい)。なのでヨーロッパの他の国の留学生などは生活が大変らしい。
日本と食料品などは変わらないので自炊であればそれほど問題はないようだけど、外食だとやはり割り増し。車に至っては2倍以上するらしいので、物によっては日本よりも遥かに上か。

そのほとんどが税金。主なものの消費税を数字で見ると…。
・食料品 :17%
・その他 :22%
・ガソリン:60%
なので、大体20%以上は税金なので、日本の消費税5%なんて可愛いもんだ。

所得税も多い。
・基本的に20%
・ちょっと給料が増えると30%(具体的には示されていなかったけど)
とにかく高い。

日本(年収別)はというと、
・195万未満   :5%
・195万~330万 :10%
・330万~695万 :20%
・695万~900万 :23%
・900万~1,800万:30%
・1,800万以上  :40%
なので、フィンランドでの生活は大変そうだ~。

ところが、国民からの不満の声はほとんどない。
皆、その恩恵を受けているから問題ないようだ。教育費も、医療費もほとんど掛からない。
だから良いとの事。更に税金の使い方はガラス張りで、変な使い方をしていたら国民が黙っちゃいない(素晴らしい。日本で吠えるのは民主党とみんなの党:-P)。
こうすると、たとえば病院に行きたい放題か!?という考えも出るが、フィンランド人は「みんなのお金」という感覚があるからそういうことが起きない(みんなの党とは大違い)。なので簡単には病院に行かない。風邪引いても自分で治す。インフルエンザも気合で治す。どうしようもなくなったら初めて病院に行く。
これは良いのかわからないけど。

介護は充実していて、その道のプロが沢山いる。なので、必要になったら親の介護もプロにやってもらう。その方が良いみたい。だから親子は別々に暮らして一緒に住まない。一見親子間は冷めているように聞こえるけど、そうでもない。心は通じ合っているようだ。300キロ離れていても、400キロ離れていても、統計を見ると週に1度以上、親子で会う割合は60%を超えている。介護はプロに任せられるのも、決して好き嫌いの問題ではなく、安心して任せられる介護者であるし、親子間の信頼関係があればこそのように見える。

単純に福祉が充実していると言われているけど、中身はこうなっている。はっきり言えることは助け合いの精神がこの国にはあるということだろう。
これを日本に導入することはまず無理だと思われる。参考にはなるけど解決策にはならないな。

老後は安心だ!日本は危険なのでフィンランドに住みたいなぁと単純に思っていたけど、覚悟が必要だ(ビザもどうなのかわからないし)と思った。更に寒いし…。フィンランド語暗いし…。

とにかく魅力的な国であることは間違いない。
一度訪れたい国である。

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