2009年6月7日日曜日

ケーススタディー(RTOCS)について

BBT-MBAの醍醐味であるRTOCSについて。

毎週、「あなたが〇〇の社長だったらどうするか?」といったケーススタディーが課せられる。Real Time Online Case Study(通称RTOCS)といい、今現在起きている企業の問題をどうやって解決するか?といった内容で、全く答えが用意されていない。
それをクラスメイトと共にネットや雑誌、時には関係者の話を総動員して1週間でまとめ上げるというもの。
回答を出すことが目的でなく、どんなテーマであれ、情報を集め、それを論理的に考え上げ問題点を見つけ、解決策を出す中での「ロジック」が大切。

今まで約8ヶ月で30テーマ位やったことになる。
中には、「あなたがタイのアビシット首相だったらどうするか?」とか「ECBのPresidentだったらどうするか?」と国家規模まで及んでいることもある・・・。

当然ながら、自分の属していない業界のテーマであると用語や業界についての理解から始まるから真面目にやりだすとかなりしんどい。今のところの提出率は8割程度。2割くらいは議論するが回答は出せずとか2~3コはさぼった・・・。
しかし、これを真面目にコツコツやれば相当力がつくと思うし、その業界や企業に対しての知識が半端なくつくことは実感している。


先日、自分の業界の有名会社のテーマがあった。
テーマが出される以前から、その企業について考えていたこともあったため、実際のところかなり深い部分まで議論して回答が出せたように思う。

そして、クラスメイトとのディスカッションの中で興味深い現象が起きた。

テーマが出されると、クラスメイトが一斉に発言(投稿)し、意見を出してくる。
正直、その内容は業界に身を置く人間からすると、めちゃくちゃな内容がたくさんあった。そこに自分を含め、ある程度業界に通じている人間が意見を述べ、訂正しながらどんどん議論を進めていく。
一体どうなる事やら、と思いながらも、最終的に出てくるクラスメイトの回答は、業界に属する人間から見ても的を得ている内容になっており、当然ながら至って論理的で説得力のあるものも多く、業界いたら出てこないような新しい内容も含まれていて、全くを持って遜色ない内容になっている。

たった1週間でありながら、ほぼ業界の人間と同じかそれ以上の知識を身につけてロジックで回答を出せるレベルにまで達しているということになる。

今まで、全く知らない業界のテーマ(金融、通信社、半導体・・・など)がたくさんあり、全く的を得ていない内容の回答を出しているのだろうと不安に思っていたが、1週間ちゃんと取り組めば、この業界関係者と遜色ないレベルまで持ってこれるということを確信した。自信を持ってよさそうだ。

2年間で約100個のテーマがあり、あと70回近くRTOCSが行われる。
考えるとしんどくなりそうだが、大前研一はこれを何十年も続けているらしい。
まだまだ道のりは長そうだが、ある意味自信を持って取り組んでいきたい。

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