2009年7月12日日曜日

『グローバルリーダーの条件』

タイトルが良いので『グローバルリーダーの条件』を読んでみた。大前さんと船川さんの対談なので、あっという間に読めてしまう。

各企業、グローバルリーダーが足りないと言われて久しく、特に対策も打っていないようなのでさらに足りない、足りないの繰り返し。
「英語出来ないから人が足りないのかな・・」と漠然と思っていたら実は違った。グローバル化に伴って、従来より進出国が増えてしまった、また進出しなければならない国・地域が増えたことが原因のようだ。更に現地生産で済ませて、その国のナショナルスタッフ(NS)を利用すれば良いじゃないか、と思ったが、それを統率する人材(日本人)がやっぱり必要とのこと。そりゃそうです・・。ということでグローバルリーダーが足りない。→足りないから進出できない。→外資系に負けちゃう。という流れのようだ。

その為には語学もそうだけど、広い知識と思考力が必要。何か言われたら自分の考えが言えるか、質問できるか、みたいなところ。この辺はいろんな本でも授業でも言われ続けていること。

語学に関しては、ビジネスの共通言語は間違いなく「英語」だけど、それは「アメリカ英語」でも、「イギリス英語」でもなく、「ビジネス英語」が共通言語だ!と熱く語っていた。
母国語が英語でない人達がたくさん英語を使って仕事をしている。だから日本人もビジネス英語のネイティブスピーカーになれるというのだ。これは凄いなぁと思う。
確かに、オーストラリアもシンガポールもインドも英語話すけど、シングリッシュとかインドの英語もなまりがすごいし、アメリカ英語でもなければイギリス英語でもないね。でもコミュニケーションは出来るし、ビジネスは出来る。発音気にせず、間違いを恐れずにやっていこうとのこと。

一方で、英語のニュアンスに関してはかなり厳しく警戒している。

上記のようにいうと、日本人はガンガン「Yes or No」の質問しかしないと。
英語は単刀直入にいう言葉だと認識して、何でもかんでも直球でやりとりしてしまうらしい。これでは、ビジネスは出来ない。
日本語同様、ニュアンスがある。それは会話の中、表情、強弱の中にあると。なので、人間社会の中で身に付けるしかない。ブロークンイングリッシュでは勝てない。世界にはこのニュアンスが分かるグローバルリーダーが沢山いるから、日本は世界で勝てないのだという。

単に「英語がうまくなりたい」のレベルではないようだ。
マインドもともに鍛える必要があるようです。

ちなみに、以前ラリー・キング・ライブに、大前研一、小池百合子、田丸美寿々、デーモン小暮が出たことがあったみたいだけど、ラリー・キングとまともに話せたのは、大前研一だけで、頑張ったのはデーモン小暮だったとか。小池さん、田丸さんは英語が得意とされる人でもタジタジだったみたい。

グローバルっていうのも中々大変ですな。奥が深い。

その他、エリート教育よりもリーダー教育をすべし!
これからの教養は「地球環境について話せるか」らしい。これは日本でやったら引く人が多そうだけど、この辺から日本は島国なんだなと思う。視野が広ければ勝手に会話に出てくるからね。

【参考資料】

1 件のコメント:

tomokolea さんのコメント...

アメリカに住んでるアメリカ企業のアメリカ人はInternational Englishがしゃべれないから、全然話が通じない。
もっと勉強してほしいよね(笑)