2009年7月16日木曜日

Branding

マーケティングの講義で頻繁にBrandについて話があるが、あっと驚く話が多い。
基本的にBrandingは2つの同じものが目の前にあった場合、片方をもう一方よりも価値あるものにするということ。差別化の手法である。Brandと聞くと高級品を思い浮かんでしまうけど、実際はいろいろある。
特に感心したのが、コモディティでさえもブランドによって差別化できるという話。
たとえば、水。
どこにでもある水なのに「evian」は見事にBrandingして価値をつけた。そして皆これを買っている。(最近はもっといろいろ出てきた。
更にこの類で行くとお茶もそう。コンビに行けばBrandingされたお茶がいっぱい並んでる。特にこれにCodranding(共同ブランド)して成功したのが、「サントリーの伊右衛門」。
サントリーだけだとBrand力が弱い(サントリーといえばウィスキー)。なので、京都福寿園とCobrandingして「京都福寿園のお茶 伊右衛門」として販売した。

Brandingは差別化の重要な要素(特にソフト面)になるようだ。

製品のラインナップを増やし過ぎて、ターゲットを見誤り、Brand価値を上げてしまうこともある。
たとえば、Black&Deckerという会社。大工の工具等を売っている。従来は専門、いわゆるプロ用に開発していて、圧倒的な支持を受けた。しかしながら、一般大衆者にも使える工具(初心者でも安心プロ用品みたいな感じで)を販売し、一気に知名度が広まったため、従来の顧客であったプロ達が一気に離れてしまった。で、どうしたかと言うと、新しく「DEWALT」というBrandを立ち上げ、こっちを専門者向けとして再販売した。これまたBrand。
Black&Deckerの製品は圧倒的に性能が良いので、プロの専門家達は使うべきだが感情で気に許さなかった様子。
B2Bだと、企業のBrandイメージは必要でも製品のBrandで売買が決まることないだろうと思っていたけどそうでもないみたい。専門家向け、大衆向け等々含めてBrandingが決定されていくのだと思う。

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