2009年7月1日水曜日

『最強国家ニッポンの設計図』

大前研一の直接の授業を通じて世の中の動きを学んでいる。毎週行われるニュースの解説は、世界中の経済や政治のことに触れており、経済音痴の自分も少しづつ視野が広がってきた。

その授業の中で「総選挙前に!読んでおこう。」とされた『最強国家ニッポンの設計図 ザ・ブレインジャパン建白』を素直に読んでみた。うーん、深い!
以前から言い続けている道州制や外交関係、年金の問題など多岐にわたって提案している。確かにこの通りに行えば、少なくとも未来は描けるな、日本も捨てたもんじゃないな、という気にさせられた。

本来、政治とはこうやって国民に希望を与えるものでなければいけないと思う。小泉さんは長期政権で大成功した政治家であることは間違いないけれど、具体的に国民が日本の将来に対して希望を持てたかといえば、答えは「NO!」であると思う。講義でも言われていたが「郵政民営化」が行われて、その先どうなるとか、民営化することに対する素晴らしい未来を描けた日本人がどれだけいたかは全くわからない。しかしながら「郵政民営化に賛成か、反対か」という選挙が行われた。日本国民を全て巻き込んだ総選挙の焦点が、「郵政民営化」であるのは確かにおかしい。それよりも、日本の経済を動かすほどの政策(法人税、累進課税の変更とか)や外交関係(アメリカ一辺倒でよいのかとか)、憲法改正(新しく作り直すのかとか)に本来であれば焦点が当てられるべきなんだと思う。

ただ少なくとも、政治的にどうであったかは別にして、人気やパフォーマンスも含めて、在籍中は日本を一つにまとめ続けたと個人的には思う。これは素晴らしい。なぜならここ数年、および今現在もはそういう総理大臣はいないし、そうでなくても1億3千万人をまとめたんだから素直にすごいと思う。

この本だけではないが、最近は国会やニュースで言われる内容が本当に的外れであることが理解出来るようになった。それを体系的に1冊にまとめて貰えた(SAPIOの連載をまとめている部分が大だけど)ので読んでいて整理できた。
建白する「ザ・ブレインジャパン」がどうなるのかわからないが、卒業後に「入らない?」と言われることを夢見て今後も知識を広く身につけて目を養っていこうと思う。

0 件のコメント: