2009年10月13日火曜日

ケーススタディー(大和証券)

アップし忘れていた・・・。
2年次開始直前のケーススタディーだったので提出者が一ケタでした。自分も1日しか時間を割いていないけど。
苦手というかよく分かっていない金融関係がテーマ。しかしながら、1年経ったら一著前に問題の鍵は何か?と要はどういうことか?という視点で捉えて、用語なども馴染んできているようだわ。

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【課題】
あなたが大和証券の鈴木茂晴社長とすれば、SMBC合弁解消し、三井住友銀行グループと縁が切れた今後の生き残り策をどのように展開していくか?

【回答】
ホールセール部門の売却を行い、リテール、アセットマネジメントを中心に収益を確保し、手をつけ出したマイクロファイナンにて独自の色を出す。

【理由】
証券会社は「資金力」と「信用(格付など)」が鍵であると考えられ、それ故、国内外の多くの証券会社が銀行の傘下に入っている。しかしながら、銀行と証券は文化の隔たりがあり、思うように経営上の融合が行われておらず、銀行の傘下にある証券会社は思い切った経営判断がし難いという一面もあると考えられる(*1)。
現在、日本においては唯一証券会社単独でいるのは野村HDだけであり、この度SMBCとの関係が切れた大和証券も単独経営となった。

大和証券はリテール、アセットマネジメントが黒字であり、大和証券SMBCはホールセール&投資であるが、赤字でありうまくいっていない。その大和SMBCにおける三井住友との合弁が解消され100%大和証券の傘下となったものの上記の状況であるため、売却を検討する必要があると考えられる。(売却先は要検討)

一旦スリム化により、独自での信用力や資金力を付け、新たな色を出すためマイクロファイナンスを行い新たな路線を踏み出す(*2)。


【参考】
(*1)http://diamond.jp/series/yamazaki/10097/ 
(*2)http://401k.jiji.com/401k/t-news/back_t-news/090930-3.html
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【大前解説】
・後ろ盾がなくなっているのだから何処かの傘下に入るしかない。しかしながら決まるまでは独立を匂わし続ける。
・独立は厳しい。三井とケンカしたので戻ることは出来ない。
対策として…
・MUFGが100%買収し、リテールを大和証券がやり、法人はモルスタとMUFGと大和がくっつき、モルスタが51%保有してやる。
→これを大和側からMUFGに持っていき、MUFGに動いてもらうように積極的に働きかける。これは早くやるしかない。
→大和にリテールをやらせてくれるなら、法人は好きにしていいですよ!という話の持って行き方。
・GSは三井住友と深いつながりがあるから動けないので何も出来ないはず。
・独立では恐らくジリ貧になって、株価下がってドボン。早くこれをやらないと終わっちゃう。

【反省】
大和の内部の詳細を検討するとSMBCとの合弁は期待とは裏腹で全くの赤字。これは継続しても意味無いのでこの部門は売却だな…という発想で聞こえは「スリム化」で格好いいけど、実際はこれはもったいないやり方だと思った。
やり方として、売却する部門等々を利用して、提携する、金を入れてもらう、とか、今回みたいに傘下に入るのに強みであるリテールを自分たちにやらせてもらって、しかも名前も大和を名乗れる方法もあるのだと感じた。単純な発想ではなく、発想の自由度は広げておかないといけない。

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