2010年1月16日土曜日

ケーススタディー(日本ガイシ)

更新途切れてました・・・。

年末~年始にかけてのケーススタディー。

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【課題】
あながた日本ガイシの松下 雋社長とすれば、どのような長期世界戦略を描いて退任するか?

【回答】
電力事業のNAS電池を用いてエネルギー関連の環境問題を掲げて東京電力や海外メーカーと提携しながら世界展開をしていく。

【理由】
日本ガイシは電力、セラミック、エレクトロニクス、エンジニアリングの事業があり、現在はセラミックが売上に占める割合が大きく利益も大きい。しかしながら、近年の景気悪化に伴い自動車の需要減や排ガス規制の見送り、予想以上のハイブリッド車の普及により09年度は一気に業績が落ち込んだ。今後同市場はの回復には3~4年掛かると想定されている上、石油に代わる代替エネルギーなども登場する為、セラミック事業に頼るわけにもいかないと考えらえる。
また地域別の売上は日本が過半数を占めており海外展開が遅れているように見える。

日本ガイシの強みは、世界で唯一NAS電池を量産していることであるNAS電池は「電池は貯められない」という常識を覆した製品であり、省エネに活用できることからエネルギー関連の環境ビジネス(スマートグリッドなど)として有効に活用出来そうである。

早速ではあるが、NAS電池はアブダビで650億円の受注(100億との説もある)、フランスでもインド洋にNAS電池を用いた設備に着手した。当製品は世界的に見ても次世代を担う期待の大きな製品と言える。

よって現在は海外の販売額が少なく展開が遅れている為、他のメーカー等と提携をしながらNAS電池を世界中に売りたい。

環境問題という点では重電業界内にも東京電力などは原発に着手しており、NAS電池との相性はよいとされているため海外の販売網を活用したい。また上記起債の通りアブダビやヨーロッパなどを拠点をし、最終的には碍子市場の大きな中国にまで展開出来るよう事業展開を図りたい。
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【大前解説】
・NASを含めて良い技術を持っている。
・やや手を広すぎて全体最適化のためこれといった特徴を示せていないものばかり。
・良いもの持っているのに上手くいっていないのは経営が下手なだけ。
よって
・ホールディングカンパニーに変えて、すべてバラバラの会社にしてしまう。
・そうすれば、世界唯一のNAS電池を持つ独立した電気事業の会社に金が集まってくる。
・時価総額は今数千億円くらいだけどNASの会社は一兆円を超える時価総額になれる。

【反省・私見】
へ~、そんな方法があるのか!という感じでした。
まるでSMAPで売るよりも中居くんで売った方がCM料金が高いのと一緒だね。同じこと言ったら大前さんから「まぁな。そんな感じで発想できる。」と言われました。

バラバラにするのはどちらかというと負債事業を切り売りする際の方法かと思ったけど、競争力を付ける為にバラバラにする、という方法もあるようだ。

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