4月4日の「問題解決思考(PSA講座*)」のスクーリング**があり、以下の課題に対して事前に提出したレポートの結果が出た。
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【お題】
iPodの爆発的なヒットによってモバイルプレーヤー市場が過熱する中、あなただったらどのような戦略を取るか?
以下の企業から一つ選び、経営企画室長としてボードメンバーに提出するための事業計画をPSAに基づいてを作成しなさい。
(企業)
Toshiba、Panasonic、Sony、Docomo、Softbank、au
レポートはPPTで30枚以内。
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優秀レポートに選ばれた。他に数人いて100点満点中80点以上が対象とのこと。
自分はDocomoを選択した。
理由は、大企業で最近いまいち調子が悪い。新興auなどの価格戦略などにやられていて、今勤めている会社と同じだから。そんだけでした。
Sonyを選んだ人が多かったけど、皆iPodに負けないものを作ろうとしてたみたい。
自分の考えた本質的問題点と戦略は…
・携帯電話はどれも一緒で大差ない
⇒若干の性能の差はあるけれど、多くの顧客からすると違いは見えない(iPhone除く)
・iPod(iPhone)と勝負しても勝てない
⇒どんなに性能で勝った音楽携帯を作っても、人気、デザイン、ブランド面では勝てない
・ただ圧倒的な強みは契約者数(携帯のシェア50%)
・Docomo携帯の数のほうが、iPod(iPhone)の数より圧倒的に多い(普及している)
要するに、モバイルプレーヤーとしてiPodを持っている、持っていないに関わらず、顧客は携帯電話を使っていて、その内の50%はDocomoってこと。
だったら、必要以上の価格競争とか、Appleよりもデザイン性を上げる(ほぼ無理)とか、性能を上げて顧客ニーズに対応する携帯開発!なんてしないで、この契約者数を生かす戦略を取ったらいいのでは?ということでした。
具体策の一つは、Docomoポイントの利用。
携帯で、通話、パケットを使って支払う料金に付くポイントをEdyとか楽天ポイントとかと提携して利便性を高め、消費者の生活の一部に入り込んでしまえば解約率は減る。また躊躇していた通話・パケット利用(ARPU***)の向上が期待できる。
というもの。
そして仮説に基づいて財務シュミレーションを行った。
簡単に言うと以上。
実際はもっと細かいけど。
取り合えず結構力入れて取り組んだレポートで、1年前の先輩は優秀レポに選ばれたと言っていたので、自分も狙ってた、実は。
頑張って作った自分の事業計画はプロのコンサル(担当教官はマッキンゼー出身で大前研一の元部下)から見ても高い評価を受けられるということは分かったし、自分に自信もついたので、残りは卒研と実ビジネスで結果が残せるようにしていきたい。
*PSA:「プロブレム・ソルビング・アプローチ」の略で、大前研一の『企業参謀』に詳しく載っている。マッキンゼーでも行われている手法のよう。Factに基づいてロジックで本質的問題を捉え、自由な発想と十分な検証を行う。
**スクーリング:遠隔教育を受ける人のための集合教育のこと
***ARPU:携帯キャリアが用いる指標で、1分当たりの料金のこと。
2 件のコメント:
優秀レポートに選ばれるなんてすごいね!
でも内容見てみて、すごい面白くて納得。
斬新だし、すごいいい切り口だなぁ。
刺激になりました。
ありがとう!
GW明けに今度は「新規事業立案」のレポ課題が出るよ。
あとちょっとだからガンバル。
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