2010年4月25日日曜日

ケーススタディー(大林組)

久々のゼネコン業界。
政治関連も大きく影響してくるので難しかった・・・。


---quote---
【課題】
あなたが大林組の大林 剛郎 会長とすれば箱から人への民主党の動きの中で、今後どのような戦略でゼネコン危機を乗り越えていくか?

【回答】
業界として纏まることが日本にとって必要であり、その為に組織体制を帰る必要がある。
(解決策1)
組織体制として国内と海外を明確に分け、海外を別会社(100%子会社)とする。
企業文化を明確に示す為に、人事制度や報酬などに対しても違いを出し、コアとある人材は、社内から優秀な人材を公募など選ぶ。
実際に業務を行う(何かを作る)ときは、国内の社員も使うがあくまで中枢は選りすぐりの人材で固める。

⇒これらにより、一朝一夕では行かないが闇雲な契約や収益管理などが可能になると考えられ、本格的な海外進出に向かって一歩前進と言える。
⇒日本はそのままの体勢。

(解決策2)
ゼネコン数社をひとつに纏めて、海外事業のノウハウを共有するセンターなるものを立ち上げて、「日本のゼネコン」の世界展開の中心的な役割を担わす、ことを提案する。
各企業から数人づつ参加する方式で、軌道に乗ったら解散する。

⇒これにより、国際ルールに対応することが従来よりも可能になり、また日本に不利な契約(約款)を結ばないように世界にアピールすることも出来ると考えられる。




【理由】
■(背景)ゼネコン業界の置かれている現状は厳しい
ゼネコン業界は近年頭打ちになり現在は緩やかにマイナス成長となっている。国内におけるゼネコンの稼ぎ頭である政府による公共事業は90年から比べて約半分に落ち込み、現民主党政権においても「箱から人へ」のシフトの中、前原大臣自ら「公共事業の縮小、ゼネコンのが意外進出」をうたっている。

■(自社・業界-国内)大林組は国内中心で大幅に業績悪化
大林組の業績の95%は建設事業であり、売上の80%は日本国内になっている。その為組織においても国内中心の組織体制・及び企業文化が出来あがっていると言える。
そして、従来からの談合及び公共事業が収益の中心であったことが考えられ、日本国内の市場や政府の方針により大打撃を受けている。
これらの状況は、他のスーパーゼネコン(大成建設、鹿島建設など)も同様である。

■(自社・業界-海外)国際ルールに対応出来ず大幅な損失を受けている
国内の衰退(政府方針含む)により海外へ進出する必要があるため、たとえば大成建設はトルコ政府による事業を請け負い、歴史的な偉業を成し遂げようとしていたが、「シルバーブック」と呼ばれる国際ルールによる契約(約款)により、大幅な損失を被っている。

■(本質的問題点)企業としての組織・文化、業界としての国際ルールへの対応が甘い
よって、国内依存から脱却し、今後は海外展開が必要であるが、現在の企業体質では困難極まりなく、また国際ルールに対応する力もない状態と言える。

■(解決策・案)業界として纏まることが日本にとって必要であり、その為に組織体制を帰る必要がある。
(解決策1)
組織体制として国内と海外を明確に分け、海外を別会社(100%子会社)とする。
企業文化を明確に示す為に、人事制度や報酬などに対しても違いを出し、コアとある人材は、社内から優秀な人材を公募など選ぶ。
実際に業務を行う(何かを作る)ときは、国内の社員も使うがあくまで中枢は選りすぐりの人材で固める。

⇒これらにより、一朝一夕では行かないが闇雲な契約や収益管理などが可能になると考えられ、本格的な海外進出に向かって一歩前進と言える。
⇒日本はそのままの体勢。

(解決策2)
ゼネコン数社をひとつに纏めて、海外事業のノウハウを共有するセンターなるものを立ち上げて、「日本のゼネコン」の世界展開の中心的な役割を担わす、ことを提案する。
各企業から数人づつ参加する方式で、軌道に乗ったら解散する。

⇒これにより、国際ルールに対応することが従来よりも可能になり、また日本に不利な契約(約款)を結ばないように世界にアピールすることも出来ると考えられる。


【参考】
http://gyokai-search.com/3-kensetu.htm
http://www.rice.or.jp/regular_report/pdf/forecast/model100125(0209).pdf
---unquote---
【大前解説】
・現在はゼネコン危機(清水建設も9年ぶりの赤字)
・民間投資も政府投資も90年からシュリンクしている。
・ゼネコン大手4社は全て赤字。

・大林が赤字になった大きな理由はドバイ。
→4900億くらい創って、1500億くらいマイナスになっている。
→支払がないケースもある。
・海外競争は、韓国など安いからみな赤字になっちゃう。
・世界ランクを見ると、海外比率は40~95%まで。
⇒ぬくぬくとやってきた日本企業が勝てる訳ない。海外経験がなさすぎる。基盤が出来ていない。
⇒今までの海外受注は、日本がシュリンクしたから海外に出て行っているだけで勝負にならない。

よって、、、
・大林HDを作るり、大林建設、大林設計などバリューチェーンで分ける。
⇒大林建設のコスト構造では海外では勝てないので、たとえばロッテなどと合併する。ロッテは海外は強いけど、談合日本には入ってこれていないのでメリットがある。
・プランニングなどは中国の会社に売ってしまい、コスト構造を手に入れる。
⇒このコスト構造を生かして、日本の技術を入れ込み、中国のコスト構造で戦っていく。
 
【反省・まとめ】
買った会社のコスト構造を生かして戦っていく、というのがポイントのようで、海外展開は準備が必要で、また海外経験というのも必要とのこと。
HDにして…というのは100%子会社でということとは一緒だったけど、中身が何か確信が持てない回答だった。

最近極端に難しく感じるようになった。

0 件のコメント: